歯を抜くと言われてしまった!被せ物が取れる、虫歯が大きい歯・・・救う方法はあるのか!? 〜症例編①〜
こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師小坂井 竜也です。
今回からいよいよ実際の症例のご紹介になります。
前回のブログはこちら→ https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/16729
八重歯がとれてしまって他院で歯を抜かなくてはならない、と診断された患者さんの症例です。
初診時の状態です。
歯肉に歯が4分の3以上埋まってしまった状態ですね。
この状態が保存不可能な理由は過去のブログで詳細にお話しております。
そしてフェルールがない歯に関して、救う手段の話はこちらのブログになります。
診断を進めていくと、まず割れていないことがわかります。
また、八重歯なので、根っこが長く、引っ張り上げても問題なく機能できる歯になりそうです。
(骨縁下7mm以上)
(ワイヤーフック装着時)
これらの診断により、この歯はルートエキストリュージョン(MTM)、ルートレングスニング(APF)
の適応と判断いたしました。
患者さんに治療のメリットでメリットを説明をして同意を得られましたので、歯の模型の型取りをして、ワイヤーと歯にかけるフックの作成を行いました。
このように模型上で作成をして、口腔内に設置し、ゴムで引っ張り上げ始めました!
術後一ヶ月後、このような状態です。
少し引っ張り上がってきました。ここで新しいゴムに交換していきました!
術後2ヶ月です
かなり引っ張り上げられましたね!
ワイヤーと歯がくっついていることから、この歯の動く限界に達したことがわかります。
ここまできたら、ワイヤーを外してチェックしていきます。
以前と比べのもにならないくらいフェルールが出来上がりましたが、まだ足りません。
しかし、これは歯肉と周囲の骨も同時に増えてしまっているため、これをトリミングしていけば
問題なさそうです。
後日APFを行いました!
糸を切って歯肉が落ち着いて2週間後綺麗に落ち着きました!
これでようやく、確実にフェルールが獲得できました!
あとは、フックを除去して、ファイバーコアという歯に優しい土台を立てて、仮歯を作成します!
仮歯セット後はさらなる歯肉の安静と、引っ張ろあげ他あとはどうしても歯の動揺が出てくるので、その歯の定着を待ちます!
一ヶ月後、最終的な治療に進む予定です。
今回は、CADCAMシステムを利用した1DAYトリートメントを行っていき予定です!
次回はこの症例の後半のお話と、この治療を何件も行うことで、思った、私が一番お伝えしたいことをお話しします!
全ては患者さんのために!