こんにちは!ハートフル総合歯科グループ小坂井竜也です。

以前のブログで噛み合わせの大切さにたいして書かせていただきました。
https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/10981

今回は噛み合わせの診療の要となるKY Bite(キーバイト)についてお話していきます。

「顎の自然な動きの中で、しっかり噛める」という事が大切なことはわかっていただけたと思います。これを「健康咬合」とまとめることにします。

私は、[KYbite]という手法を用いて噛み合わせの診断をし、健康咬合に回復して患者さんの幸せに貢献する事を目指しています。
このKYバイトシステムは東京都日本橋で開業されている土屋公義先生ご考案の手法です。
このシステムを学ばせていただいたおかげで、現在行っている歯科治療が大きく変わりました!

今まで救えなかった患者さんを幸せにできる可能性を秘めている方法なのです!

今回は、このKYbiteという手法は具体的にどういうもの?どうやって噛み合わせの診断をしていくの?というお話をしていきます。

まずは、このKYbiteが何を求めているかという話が大切になります。

目的は一つ!「中心位」を求めることです!

これは簡単にいうと、無理のない顎の位置関係ということです。

出典:ウィキペディア

 

これをポッセルトの図形をいうのですが、この前の白い図形が下顎の動きとなります。
この動きの中で自然と噛めるようにしていくことが大切なのです。

つまりは中心位というのは私の目指している健康咬合と同じですね。

じゃあ、患者さんが噛んでるところでいいんじゃないの?と思ってしまうのですが、実はこれが落とし穴である可能性があるのです。

特に問題のない方は、この噛んだ状態と中心位がほぼ一致していることが多いです。

しかし、歯ぎしり、食いしばり、その他頭痛肩こりなどの不定愁訴を抱えている人の多くは、この噛んだ状態が中心位と「ズレ」が生じていることが多いのです。

それは前後左右高さ低さ全てのことに言えます。

このズレが生じると、無理に噛もうとする力が働くので、全体のバランスが崩れてしまいます。

具体的な例では。頑張って噛もうとするのでくいしばりが起こり、噛み合わせを探して歯ぎしりが起こったり、下の顎がズレて噛むので、頭の位置に影響して首に負担がかかり様々な影響が出でくるのです。

この「ズレ」を意識して見ていない歯医者さんが多く見られるのが現状で、それによって引き起こされる最悪のループに巻き込まれてしまっている患者さんも見られます。

要するに適当な「噛んだとこ咬合」では絶対にダメなのです!

でも噛んだところしか、噛み合わせの基準ってわからないんじゃ・・・とか、
無理のない、顎の位置なんてどうやって記録するの?

という疑問が起こるのも無理はありません。

実際私も数年前までは、理論上は良いのはわかるけど、それこそ達人による神業でしか中心位って再現できないよな・・・って思ってました。

しかし!KYバイトはこの問題を解決してくれます。

比較的容易でわかりやすく、しかもほぼ特殊な道具もいらない方法なのです!

今回はKYバイトシステムとは何を求めるのか?というお話でした!

次回は具体的なKYバイトシステムの方法お話ししていくのですが、これにより今回の内容がよりわかりやすくなると思いますので、ぜひご覧いただけたらと思います。

全ては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科