噛み合わせについて(咬合回復、改善を目指す!)
こんにちは!ハートフル歯科、歯科医師 小坂井 竜也と申します。
今回は、噛み合わせに関してのお話をしていきます。
皆さんは自分の噛み合わせを知っていますか?!
「知らないけど、別に問題ないし・・・」という意見が素直な意見かと思われます。
しかし、自分の噛み合わせ理解している、いないでは今後が大きく左右します。
もちろん、良い噛み合わせの方がいいことは自明の理です。
「じゃあ、いい噛み合わせってなに?」という疑問が生まれてくると思います。
これが、意外と歯科の中でも意見が割れるところで、西洋医学から東洋医学まで古今東西様々な説があります。
その中で、一番支持されている定義を分かりやすく説明すると
「顎の自然な動きの中で、しっかり咬める」事です。
この定義を元に、患者さんをある方法で診断していくと、意外と良い噛み合わせでない方が多くいることがわかります。
でも本人は自覚症状は無いことがほとんどです。
それは、虫歯と違って痛い事や穴が空いたように症状を直接感じることが少ないのです。
では、噛み合わせが悪いことによって引き起こる症状は何か?というと
歯ぎしり、食いしばり、顎関節症、咬合痛がダイレクトな影響を受け、
肩こり、首のこり、頭痛、腰痛、頬のこわばり、倦怠感、めまい、耳鳴り、立ちくらみ、SAS
等、いわゆる不定愁訴と呼ばれる症状がひきおこる可能性があります。
これらの症状を訴えるケースが多数ですね。
つまり、顎関節症や歯ぎしり、食いしばりが多い方は、噛み合わせに問題を抱えているケースが自覚症状がなくても問題のあるケースが非常に多いのです。
ちなみに不定愁訴を抱えている方も同様で、噛み合わせの問題を抱えてる方が多いののも事実です
また、多いケースは何度もセラミック等の詰め物、被せ物が壊れたりする方は噛み合わせに問題を抱えていることがほとんどです。
次は硬い素材にしましょうか・・・とかもっと被せなきゃだから大きく削りましょうとか・・・
言われている方が多い!
でも、本当に考えなきゃいけないことは
「なぜ壊れたの?外れたの?どのようにして・?」
という検証です。当たり前のことなんですが、意外と我々歯科医師は忘れてしまいます。
素材や歯の状態自身に問題が元々あるケースは別ですが、どうしてそうなったのか?
を理解して治療しないと失敗の繰り返しで患者さんも歯科医師も作ってくださる技工士もみんな不幸になってしまいます。
「じゃあ、噛み合わせが悪いとどうなるの?」と、皆さん疑問に思いますよね?
その答えは、「歯を失う!」
という最悪のケースです。それも、不定愁訴を抱えていくケース・・・
逆に言えば、今の自分の噛み合わせをちゃんと知ることは「歯を守る」ことができるのです。
それも長期的に管理できる可能性が高いです。
ちなみに入れ歯の方は、もし使えてないという状態ならまず噛み合わせの状態がダメな可能性が大きいです。噛み合わせがダメは入れ歯は「絶対」使えません。
そのくらい噛み合わせは重要です。
今回の話は、自分の噛み合わせを知って歯を守ろう!という話でした。
触りの話が多かったので次からは、
・自分のかみあわせを知る方法
・悪い噛み合わせはなんで歯を失っていくの?
・良い噛み合わせになることによってどうなるの?
・良い噛み合わせにする方法
・かめる入れ歯って?
などどんどん具体的な話をしていこうと思います。
噛み合わせを診断して、自分のことを知っていきましょう!
次回は、噛み合わせの診断方法について説明していきます。
全ては患者さんのために!