セラミック修復(e.max(イーマックス)システム/Ivoclar Vivadent社)について
こんにちは。
いつもありがとうございます。
東京都 三鷹市 ハートフル歯科医院、武蔵野市 ハートフルデンタルクリニック、三鷹ハートフル小児歯科医院、三鷹ハートフル矯正歯科医院 歯科医師 井上貴史です。
今回は、歯の被せ物について書きたいと思います。テーマはセラミック修復(e.max(イーマックス)システム/Ivoclar Vivadent社)です。
日常臨床において、むし歯の治療、根の治療(根管治療)後などにセラミック修復(白い材質)やジルコニア修復(白い材質)をすることがあります。最近は特に白い歯、キレイな歯にしたいというご希望の患者さんが多いと思われます。Ivoclar Vivadent社のe.max(イーマックス)は、二ケイ酸リチウムガラスを主成分とするセラミックの材料で、強度も高く審美性に優れているマテリアルです。e.max(イーマックス)の意味は『empress max』(エンプレス・マックス)です。
e.max(イーマックス)と言っても種類は5つあります。
IPS e.max プレス
IPS e.max ジルプレス
IPS e.max セラム
IPS e.max キャド
IPS e.max ジルキャド
以上5種類あります。症例に応じてe.max(イーマックス)のこの5種類から選択します。
上の写真は、e.max キャドのブロックです。ブロックは紫色ですが、ブロックを削った後に専用の窯に入れて歯の色になります。
以前書いたe.max キャドの症例のブログです。
→http://www.e82.jp/blog/2016/03/post-30-202188.html
臼歯部(奥歯)のインレー(小さい詰め物)、アンレー(大きい詰め物)、クラウン(歯を全体的にかぶせるのも)に選択しているのは、主にIPS e.max キャドです。症例に合わせて材料やシェード(色)などを選択していきます。他のCAD/CAMのマテリアルは、VITA社のマークⅡやジルコニアなど準備しています。
当院では、臼歯部(奥歯)のインレー(小さい詰め物)、アンレー(大きい詰め物)、クラウン(歯を全体的にかぶせるのも)は、VITA社のマークⅡを選択しセラミックの破折などの可能性が高い方(歯ぎしり、食いしばり、歯の咬耗がある方など)は強度や耐摩耗性の高いe.max キャドを選択します。それでも破折の可能性が高い方はジルコニアを選択します。
欠損歯の被せもの(ブリッジ)は、e.max キャドより強度や耐摩耗性の高いジルコニアを選択しています。
ご興味がありましたら担当歯科医師までお声がけ下さい。
今年の2019年6月に参加させて頂きました米国ボストンにてISPRDの学会でも講演者がe.max(イーマックス)システムの有効性について発表されていました。
→http://www.e82.jp/blog/2019/06/2019isprd-683981.html
その時の書いたブログです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
井上貴史