みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です

 

前回からマイクロスコープ(歯科顕微鏡)を用いて行う

神経温存療法(Vital Pulp Therapy)についてお話しています。

前回までで

神経治療をすることでのデメリットについて

神経温存療法(VPT治療)の概要について

VPTの利点と効果について

VPT治療の実際の症例1日目について

お話をしました。

それぞれについての特徴は前回のブログをご覧ください。

前回までのブログはこちら

神経を絶対とるな!マイクロスコープを用いた歯の神経の救い方

神経を絶対とるな!マイクロスコープを用いた歯の神経の救い方②

神経を絶対とるな!マイクロスコープを用いた歯の神経の救い方③

神経を絶対とるな!マイクロスコープを用いた歯の神経の救い方④

神経を絶対とるな!マイクロスコープを用いた歯の神経の救い方⑤

今回からは最終章VPT治療の実際の症例2日目をご紹介します。

これが前回二重の蓋を行なった状態です

2回目来院時に痛みが出ていないかの確認を行います。

ここで痛みが出てしまっていれば神経温存療法は中止、

残念ながら神経治療へと移行となります。

ここで痛みがなく状態も落ち着いていればセラミック修復に進めていきます。

まずは前回詰めた二重の蓋を除去していきます。

レジンにてしっかり封をしているので、削って取っていきます。

削りすぎてしまえば、せっかく残した歯質を痛めてしまうので、

顕微鏡を確認しながら慎重に除去していきます。

レジンの除去が終わったら超音波の器具でセメントを刮いでいきます

前回詰めたMTAセメントがしっかりと硬化しているのが確認できました。

このMTAの上にレジンで補強をしていきます。

レジンで補強する目的は

・冷たいもの熱いものなどの刺激からの保護

・窩洞の平坦化

・MTAセメントの色がセラミックの中で助けないように色を隠すこと

にあります。

 

レジンにより刺激を保護しならが、セラミックの詰め物が割れにくいよう、

詰め物が入る部分の形態を綺麗に整える役割があります。

 

またMTAセメントは経年的に黒く変わってきやすいので、詰め物の下で黒く変色することがあります。

最近のMTAセメントでは黒くならないタイプのものもありますので、

歯科医院へご相談くださいね。

セラミックの型取りを行い

デジタルで設計を行い

お口の中にセットして治療は完了です。

 

今回まで神経を残すことの重要性や

残すための治療についてお話してきました。

 

もし神経治療が必要と診断されたとき、

神経をとってしまっては戻ってきません。

神経温存療法という治療があることを是非知っておいてください。

 

VPT治療は最短ご来院2回で治療が終了します。

1日目:むし歯除去と神経温存療法(VPT治療)

2日目:症状の確認とセラミック修復治療

神経温存療法(VPT治療)は保険適応外の自由診療でご案内しております。

費用は15万円+税 (MTA代:5万円、セラミック代:10万円)となります。

 

VPT治療が適応になるかご相談のご希望があれば

ぜひご連絡ください!

 

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科