みなさんこんにちはハートフル総合歯科の野田裕亮です
先日、午後の診療時間休診として2024年第2回のオリエンテーションを行いました。

今回は私が発表した
「X-guideを利用した動的ガイデッドサージェリー」
についてお話していきます

X-guideについては先日シリーズでお伝えしました
「失敗しない為の最新インプラントナビゲーションシステム」
で詳しく解説しておりますのでそちらも是非ご覧ください
https://heartful-konkan.com/blog/24384

今回の講義の中でそれぞれを比較した表を作ってみました

その中でわかりにくいところを何点か補足していきます。

・誤差について

理想的な埋入角度を0°としたとき(一番左)

フリーハンドによる埋入は15°程度ズレてしまうことがあります(左から2番目)
前歯のような薄い骨や神経血管が近いときは心配ですよね
バイコンインプラントのようなショートインプラントの場合は15°傾いても
先端の誤差はそれほど大きくありませんが、インプラントの長径が長くなればなるほど
その誤差は大きくなります。

続いてサージカルガイド(左から3番目)
サージカルガイド使用時の誤差は3°程度なので理想の角度に近い状態で埋入可能です。
しかしながらサージカルガイドを使用するデメリットは
・お口が開きにくい方や小柄の方などは最後方の歯などの場合、サージカルガイドを入れながらのドリリング(ドリルで骨を削ること)は物理的にお口に入らず適応にならない
・次回解説しますが、サージかるガイド使用時はドリリング時の生理食塩水による冷却がしにくく骨が火傷してしまいやすい
この2点があります。

X-guideを用いた埋入でも1.5°とほぼ理想通りに埋入ができます(左から4番目)
しかしながら設備に多額な費用がかかること
ディスプレイを見ながらの手術のため熟練した技術が必要なこと
があるので今現在どこの歯科医院でも施術が受けられるわけではありません。

せっかく大きな費用をかけながらの手術を受けられるのであれば
少しでもリスクの少なく、シミュレーション通りの手術を受けてもらいたい。
私は常々そう思いながら診療にあたっています。

それがスタッフ、特に若い後輩たちに伝わればと思い、スライドを作りました。

次回はもう一つ、以前のブログの補足をしていきたいと思います

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科