歯牙移植症例集2022④〜最終補綴編〜
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
前回から今年4シリーズ目となる歯牙移植症例集をお話させていただいています。
いつものように準備編、手術編、固定除去編、根管治療編、被せ物編と5ターンに分けて
お話させていただければと思います。
以前のブログやY O U T U B Eも一緒にご覧いただければ
歯牙移植のイメージもつきやすいと思います。
よければそちらもご覧ください。
前回は移植歯の根管治療まで行いました。
以前のブログはこちらから
歯牙移植症例集2022④〜準備編〜
歯牙移植症例集2022④〜手術編〜
歯牙移植症例集2022④〜固定除去編〜
歯牙移植症例集2022④〜根管治療編〜
他多数
今回は最終章、最終補綴編
移植した歯をいよいよ噛めるようにしていきます。
前回の根管充填を行った状態がこちら
ここに土台を立て、
被せ物を入れて
治療は終了となります。
あれ?簡単に終わってしまった。
そうお思いでしょうが、「被せて終わり」というわけではなく、
その後も歯の周りの骨が回復してきているのかを経過をみていく必要があります
これが初診時
移植直後
被せ物セット時
レントゲンの状態でも移植歯に向けて骨が回復してきているのが
お分かりいただけるでしょうか?
ここまで回復傾向が確認できれば移植治療成功と言っていいと思います。
もちろん◯年予後を維持していくためには今後も経過をみていかねばなりませんし、
移植歯はご自身の歯ですから、むし歯・歯周病にも注意していく必要があります。
歯牙移植の成功率は5年予後、約85%と言われております。
インプラントの成功率95%以上ということから考えるとこの成功率が高いのかどうかは
わかりませんが隣在歯を削らずにご自身の歯を残すという考え方からすれば、
私は推奨すべき治療法だと思います。
絶対歯牙移植にすべきだとは全く思っておりませんが、
選択肢の一つとして知っていただければと思い、
いつもブログを書かせていただいております。
保存不可能と言われた場合、
もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません。
抜いてしまうその前に一度ご相談ください。
あなたの歯が1本でも多く残りますように・・・