こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回は、前回からのブログの続きになります。

39才 女性

右下7番

今回の患者様は、インビザラインと呼ばれるマウスピース矯正を行なっている方でした。

ブラケットやワイヤーのようなものがない取り外しができるマウスピース矯正は、このような場合に大きなアドバンテージがあると言えます。

治療しやすいということです。

しかし、根管治療という観点から見ると被せ物を外してラバーダム防湿のために隔壁を作成すれば、マウスピースは装着できなくなります。

これはなかなか難しい問題です。

そこで、今回は被せ物を外さずに、上から根管口までアプローチする術式にて対応することにしました。

但し、この場合は歯質とファイバーコアの色が似ているために正確な位置を把握することが難しくなります。

事前にレントゲンで根管の位置をある程度把握してから慎重に切削していきます。

まず、目安となる根管を一つ狙っていきます。

この場合は、遠心根です!

ピンク色が見えたら、第一関門突破です!

次は近心根を探していきます。

2根管、頬側と舌側にあると予測していきます。

ところが、自分が思った位置より少し近心寄りにあるのか、なかなか見つけることができませんでした。

一つ間違えるとパーフォレーションと呼ばれる穿孔を招いてしまうため、慎重に行いました。

まず、MB(近心頬側)根管を見つけることができました。

次にML(近心舌側)根管も見つかりました。

結構、近心根と遠心根が離れているように感じました。

被せ物が入っていると、微妙な歯の形の違いから錯覚を起こしやすいと言えます。

少しずつガッタパーチャを除去していきます。

3根管とも根管口を明示することができました!

根管口に至るまでの全ての障害を取り除き、関門を越えることができました。

良かったー٩( ‘ω’ )و

今回はここまでになります。

いよいよ、次回からもっと踏み込んだところに入っていきますよ(笑)

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科