歯軋りによる歯根破折②
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
前回からのブログの続きです。
ブラキシズムについて、もう少し補足していきたいと思います。
ブラキシズムは、ストレスや睡眠が関係していると言われています。
ブラキシズムには以下のようなものがあります。
①歯ぎしり(グラインディング)
歯をギリギリと擦り合わせる動きです。ギリギリと音がするので、家族などに指摘されることが多いと言われています。歯が擦れてしまうので、歯が異常にすり減ったり、詰め物や差し歯が取れやすくなったりします。
②食いしばり(クレンチング)
上下の歯を強く噛みしめる動きです。ギリギリと音がしないので、周囲の人にも気づかれることがありませんが、強い力がかかり続けるために歯に対して強いダメージがかかります。歯の破折を起こしやすい動きと言われています。
③歯をカチカチ合わせる(タッピング)
歯をカチカチと合わせてしまう動きです。軽く合わせるだけでも、歯や顎関節などにダメージが加わることが分かっています。
歯がすり減っていますね。
噛み合わせも歯の先端同士で上下噛んでいます。
今回のお話をまとめていきますと、歯を失う原因の多くは虫歯と歯周病と言われていましたが、最近では治療技術も進み、その危険性は少なくなりました。しかし、最近では歯を失う危険要因として歯根破折の存在がクローズアップされてきました。30代、40代でも歯根破折で歯を失う人が増えていると言われています。歯根破折で歯を失わないためにも、やはり定期的な歯科医院の受診によって神経治療を回避すべく、むし歯予防やむし歯の早期発見、早期治療に取り組むことが大切であると思います。今回のケースは、神経が生きている歯の歯根が折れてしまいましたが、夜間に装着するマウスピースによって歯軋りや食いしばりのコントロールの重要性を今まで以上に再認識したような気がします。マウスピースの使用によっても歯が折れてしまうこともあります。その全てを救うことはできないかもしれませんが、歯を失うリスクを少しでも減らすことができれば幸いです♪( ´▽`)
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹