こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、右下の奥歯の根管治療をした患者さんのケースについて書きたいと思います。
患者さんは右下の歯の痛みと歯肉が腫れたことを主訴に来院されました。
歯の痛みが辛い時は夜起きて寝れないくらい痛みがあったそうです。
お口の中を確認すると右下の前から数えると7番目の歯です。最後臼歯の第二大臼歯です。

この歯をよく確認すると歯が咬耗といって歯がすり減って少なくなっています。歯の咬耗の代表的な原因は歯軋り、食いしばり、咬み締めなどが原因かと思われます。
この歯は以前に治療された修復物もすり減っていました。
頬っぺたの面(頬側)の歯肉を確認していきます。頬側の歯肉は特に腫れなどの異常な所見は確認できませんでした。
舌の面(舌側)の歯肉を確認していきます。
舌側の歯肉は歯肉の腫脹や歯肉の変色も確認できます。
ここまでは、目で診察する視診で確認しました。
次に実際に歯や歯肉を触る触診をしていきます。
まずは打診痛を確認します。
打診は原因歯を確認するために歯を叩き歯の反応をチェックします。
打診を行うと痛みが確認できました。
次に歯の根っこの先の歯肉を触る根尖部圧痛の診査です。根尖部圧痛は患者さんの反応を確認します。
やはり、頬側の歯肉の根尖部圧痛は特に問題はありませんでした。
舌側の歯肉が腫れていることもあり根尖部を触ると痛みがありました。
腫れているのでそこまで強く歯肉を触りませんのでご心配なさらないで下さい。
他にも、歯の神経(歯髄)の反応を確認する電気歯髄診断を行なったり、冷たい刺激を与える冷水痛を確認したりX-P検査など診査を行います。

この歯は診査を総合的に考慮して根管治療が必要と判断しました。

治療を行う前に診査、診断を行わないといけません。

今回は右下第二大臼歯の根管治療を行う前の診査について書かせて頂きました。
痛みの原因がどの歯なのか根管治療が必要なのかを判断しました。次回は根管治療について書きたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科