こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左下第一大臼歯のセラミック治療の形成について書かせて頂きます。
前回のブログはこちらです→https://heartful-konkan.com/blog/dr_noda/18494
前回まではむし歯を除去してコンポジットレジン(歯科用プラスチック)でコーティングをしました。むし歯が大きいため術後にしみる症状や痛みがないか確認したいのでその日はコンポジットレジンで終了しました。
別の日に来院され特に問題がないことを確認しました。
術前は咬む時に痛みが生じたり、しみる症状がありましたが前回のむし歯の治療でむし歯や汚れを除去しコンポジットレジンにしたことによりその症状はなくなりました。
よかったです。

この状態であれば予定通りセラミック治療に進めます。
むし歯が歯の神経まで近いほど大きいためいずれ根管治療で歯の神経を除去しなければいけないかもしれません。今回は根管治療にならないでよかったです。
痛みが強くでてしまったり歯の神経が生活反応を示さなかったりする場合は根管治療をしなければなりません。
それでは、セラミック治療を進めていきます。
今回は患者さんともよく相談させて頂きセラミックで修復していきます。
まずセラミック専用の形に整えます(形成)。
麻酔をします。

この画像は歯科用回転切削器具を使用して形成しています。
歯の神経がある歯なので削る際に熱が出ないように注水をして形成します。
セラミックは適切な幅や厚みがないと割れてしまいます。形態が角角している場合にも適合不良の原因となります。
場合によっては歯科技工士さんがセラミックを作成時に割れてくつれない場合もあります。そのこともよく気をつけて形成を進めていきます。

咬み合せた状態でセラミックが入る隙間があるかも確認します。
歯質の量が少ない場合は咬む力によって薄い歯質が欠けてしまうこともあります。
今回のケースはむし歯を除去した際に頬側に歯質が少なかったため、セラミック修復の際は頬側までしっかり保護する形態にすることを事前に患者さんに説明し同意を得ています。
今回はセラミック治療の形成について書かせて頂きました。
次回は歯科技工士さんに作成してもらったセラミックを取り付けます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科