入れ歯にとって最も大切なものとは? 咬合採得(噛み合わせを採る!)
こんにちは!ハートフル総合歯科グループ小坂井 竜也です
今回は入れ歯作成の最重要ポイントに関してお話しします。
入れ歯作成の最も大切な点は歯医者さんの中でも意見が分かれていました。
入れ歯の形か?吸着(くっつく事)か?噛み合わせ?かという議論がありますが、
わたしは第一に【噛み合わせ】が大事と思っています。
なぜなら、入れ歯の形がちょっと変でも、良い噛み合わせなら噛むことができる可能性があります。
しかしその逆はありえません。どんなにかっこよくて、綺麗な入れ歯ができても、噛み合わせが悪いと絶対に使えない入れ歯になります。
つまりは保険でしっかり噛める入れ歯がつくれないと、自費で良い材料やよい見た目にしたところでただのコレクションになっていまいます。
特に、ノンクラスプデンチャーという、金属をつかわないでつくる部分入れ歯は噛み合わせ等非常にシビアなので、噛み合わせがしっかりわからないと使い物にならないのです・・・
とにかく入れ歯は【噛み合わせ】です。
では、入れ歯の噛み合わせってどうやって決めるのか?という話に入っていきます。
口の中での形が石膏で再現されました。
ここに入れ歯のぴんくの部分になるプラスチック床をつくって、ワックスを載せます。
このワックスをやわらかくして、口の中に入れて良さそうなところで噛み合わせを噛んでもらって、ワックスに印記して噛み合わせを決定します。
この、よさそうな所というのが非常に難しいのです。
色々な基準があったりするのですが、経験がものをいうところも正直あります。
500症例以上経験しないと上手くならないなんていう偉い先生のお話もありました。
そもそも入れ歯の床にはストッパーが当然ないので適当に噛み合わせをとったら簡単にずれてしまいます…
正直、私はこの行程がとても苦手でしょうがなかったのです。
それを解決してくれたのがKYBiteでした!
詳しくはこちらを読んでいただければと思います。
この方法を行えば、特別な道具もいらず、熟練の技もいらないで確実に噛み合わせを再得することが可能となりました!
これで、水平的顎位、つまり、自然な顎の動きを3次元的にとらえます。
高めに噛み合わせが取れているので、適正な高さに調節します。
たったこれだけなのです。
適正な高さもいろんな基準があるのですが、私は日本人に適した、身長に応じた基準値のプレスケールを使用しています。
このように決まったルールを守っていれば、大体の噛み合わせは簡便に、かつ確実に取れます!
私はこの手法なしには入れ歯の治療は難しいと考えているほどです。
そうして、決められた3次元的な理想の位置で入れ歯が作られていくのです。
実践したケースを何個かブログで上げていく予定なので、宜しくお願いします。
すべては患者さんのために!