根管治療を極める!! ~さらなる高みを目指して~ (13)
こんにちは。
東京都三鷹市ハートフル歯科
歯科医師の本山です。
前回に引き続き、日々の臨床における
根管治療の実際の症例として、
今回は垂直加圧根管充填を行った
症例について書きたいと思います。
垂直加圧根管充填
(Continuous Wave Condensation Technique)
については、エンドマスターブログ⑪でも
ふれていますので、
そちらの方も是非、読んでみて下さい!
<症例②>
20代 女性
主訴:左下小臼歯の銀歯がとれた。
冷たいものにしみることがあり、
たまに痛みがある。
<術前>
この症例は、銀歯の下がむし歯になっており、
そのために銀歯がとれてしまった状態です。
レントゲン上でも神経の入口近くまで
むし歯によって侵されているのが
わかります。
自発痛もあるため、
細菌感染による神経の炎症が起きていると
診断し、神経処置つまり根管治療を
行いました。
まず、むし歯部分をとり、
奥歯との間の歯質部分が壊れて
いましたので、隔壁を作成して
無菌的処置として
ラバーダム防湿下にて
神経処置を行いました。
<ファイル試適>
<メインポイント試適>
レントゲン上で根の長さを確認し
(ファイル試適)、
NiTi(ニッケルチタン)ファイルにて
根管の拡大・形成を行いました。
そして、再度レントゲン上で
最終的なお薬が根尖まで問題なく
到達できていることを確認し
(メインポイント試適)、
マイクロスコープ下にて
根管充填を行いました。
この症例は、
3回の治療で終えることができました。
<術後(根管充填後)>
根管充填の方法もハートフル歯科では、
症例に応じて最良の方法を選択して
行うようにしています。
“すべては患者様のために”
今後ともよろしくお願い致します。