上顎前歯の被せ物が外れました①
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は急患で来院された患者様のお話です。
上顎左上1番の被せ物が脱離しました。
前歯が外れてしまうと大変ですよね。
症例です。
70才 女性
左上1番
術前における口腔内写真です。
外れてしまった歯牙を確認すると、神経の入り口である根管口に近いような状態で残っています。
痛みや腫れはありませんでした。
脱離した左上1番における被せ物、セラミッククラウンです。
急患当日は、外れてしまった被せ物を調整して再装着しました。
しかし、適合状態を考えると再作製を行うことがベストであると判断して新しい被せ物にするお話を進めることにしました。
術前レントゲン写真です。
左上1番における被せ物が、レジンで補強してある築造部分から破折して脱離した状態です。
反対側の右上1番も外れてはいませんが、レントゲン上よりいづれ同様の状態で脱離する可能性が高いと言えます。審美的側面と脱離の観点から、両方とも新しく作り直すことを提案しました。
この患者様は、他院にて数十年前に一人目のお子様を出産して間もない頃に上顎前歯2歯の被せ物治療を受けたとのことでした。それを考えると、長い間口腔内で歯として機能していたことは素晴らしいことであると思いました(*^▽^*)
後日、日を改めて時間を調整していただき、再度作り直しを進めるべく治療の予約をとりました。
そして、急患で来院されてから2回目の治療です。
歯面をきれいにしてレジンによる築造を行いました。
その後、仮形成をします。仮歯を作製して、仮歯によって歯肉を整えながら本歯が入る準備をしていきます。歯肉の環境も含めて適合の良い歯を装着するためには事前準備がとても大切ですよね( ＾∀＾)
仮歯を装着しました。
次回は、反対側の治療を行っていきます。
最終的には色と形が合わせやすいため、2本同時にセラミックによる即日治療となります。
今後の経過に関しては、追ってまたご報告させていただきたいと思います。
今日も一日頑張りましょう！
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹
