セラミック治療の歯面処理 カタナクリーナー
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、ハートフル歯科の主流であるセラミック治療における接着操作の補助的側面を持つ脇役のお話しです。
特にセット時に大活躍してくれている「カタナクリーナー」のお話です。
接着操作はセラミック治療の肝であり、疎かにするわけにはいきませんよね…
支台歯・補綴装置の汚染をシンプルなステップで清掃できます。
つまり、歯と被せ物の両方に使用できるユニバーサル性を備えているという特徴をもっているわけです。
当院では主に歯面に使用しています。
歯を削ったところは、唾液などにより汚染します。
また、制作時間の待ち時間中にも当然汚染の可能性を考慮する必要があります。
その状態でセラミックを接着すると、歯科用接着材の接着力は低下するため、
接着不良により脱離や二次的なむし歯の原因をつくることになります。
<クラレノリタケ社パンフレットより抜粋>
試適時などに生じる唾液や血液などの汚染を
リン酸エステル系モノマー「MDP®」と塩基性成分から形成される塩(MDP塩)の界面活性作用により清掃します。
汚染面に対する接着材料の接着性を高めてくれます。
実際のセット時の写真を載せておきます。
セラミックセット前です。
カタナクリーナーを支台歯(歯面)に塗布します。
10秒間塗布し、汚れを浮かして水洗・乾燥します。
次にボンディング処理を行います。
セット後です。
実際にカタナクリーナーを使用してから術後の痛みなどが、さらに少なくなっていることを私個人的には体感しています。
根管内、支台歯、補綴物に対する適切な清掃は、脱離リスクの大きな低減につながります。
一度使用すると、なくてはならないものであると感じます。
臨床において、少しでも良いものは積極的に取り入れる・・・
この一つ一つの積み重ねが患者様の利益につながっていくと信じています。
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹