こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回は、「他院からの根管治療依頼」になります。

他院からの治療依頼は件数自体あまり多くありませんが、たまに患者様が紹介状を持参してハートフル歯科に初診として来院されることがあります。他院から直接指名を受けるというよりは、患者様主導で当院への紹介状を書いてもらうケースがほとんどになります。

症例です。

29才 女性

右上6番

<主訴>

他院にて矯正治療中。

下顎にはワイヤーによる矯正装置が入っています。

上顎はこれから始まるとのことでしたが、矯正医院にて根尖に病変があるので一般歯科で根管治療を行うように言われたそうです。痛みはそれほどないが違和感をたまに感じるとのこと。

腫れているところが大きくなったり、小さくなったりするそうです。

家の近くの一般歯科を受診したところ、抜歯しかないと言われたそうです。

不安になり、インターネットで調べて当院を受診。

この患者様も少し遠方の方で電車を乗り継いで来院してくれました。

私へご指名もいただき、ありがとうございます。

それでは早速診ていきましょう!

<現病歴>

左下6番根尖部透過像(病変)あり

sinus tract(+)

・歯髄の診査

冷水痛(-)、温熱痛(-)、電気診(-)

・根尖部歯周組織の診査

打診(+)、根尖部圧痛(+)

プロービングdepth(2mm)

<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Previously treated
(既根管治療歯)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)

<治療方針>
根管治療

<術前レントゲン写真>

パッと見て過去に根管治療がされている既根管治療歯であることは分かりますが…

特に目立った感じは見受けられませんが、角度を変えてもう一枚レントゲン写真を撮影してみました。

少し角度を変えてレントゲン撮影を行いました。

あんまり角度変わっていないかも(笑)

それでも黄色丸部分に根尖部透過象(根尖病変)が確認できます。

<術前口腔内写真>

右上奥から2番目、右上6番において銀歯の被せ物が装着されています。

根尖部付近の歯肉にはプクッとしたおできのようなsinus tractが確認できます。

今回はここまでになります。

初回は、診査・診断を中心に患者様に今後の治療方針を説明するところまで行いました。

内容的にだいぶ長くなりそうなので、次回以降の治療の続きは次のブログに書かせていただきます。

お楽しみに♪( ´▽`)

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科