こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回は、「患者様との信頼関係は初診時で決まる!」をテーマに根管治療を主訴に来院された患者様の症例を用いてブログを書いていきたいと思います。

30才 女性

右下6番

<主訴>

右下の奥から2番目の歯がたまにズキッと痛むことがあり、歯と歯の間に物が詰まって痛い。

また、歯肉の根尖部付近を押すと痛みがある。

<現病歴>

sinus tract(-)

・歯髄の診査

冷水痛(-)、温熱痛(-)、電気診(-)

・根尖部歯周組織の診査

打診(+)、根尖部圧痛(+)

プロービングdepth(2mm)

<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Previously treated
(既根管治療歯)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)

<治療方針>
根管治療

術前レントゲン写真です。

術前における口腔内写真です。

右下6番において、レジンインレー?みたいな詰め物が入っています。

近心部は欠けていますね。咬合面形態を見ると結構上下で噛み込んでいるようなすり減りがあることが気になりました。

歯肉の腫れやsinus tractは認められませんでした。

上からミラーを使用してみると、はっきりと欠けていることが分かります。

むし歯になっているような気がします。

また、歯と歯の間に物が挟まっていますね。

このような場合は、歯肉も炎症を起こして触るとジワーッと出血を認められることがあります。

初診時で口腔内におけるむし歯の検査を行なったところ、右上4・5番も歯が欠けていてむし歯になっていることが分かります。このように初診時にできるだけ患者様に見せて上げることが、とても大切です。自分の目で見たものが一番説得力がありますからね♪( ´▽`)

治療をしっかりと受けていただくための動機付けにもなります。

納得した治療を受けたいと思う気持ちを誰もが持っているわけで、そこをお伝えすることで次回の来院にもつながると感じています。大袈裟かもしれませんが、初診時や急患時に感動を与えることが大事であると思います。

「次も同じ先生で診ていただけますか。」と患者様との信頼関係が短時間で構築することで、お互いに自然と笑顔になりますよね(๑>◡<๑)

拡大画像です。

右下6番における主訴の解決が終わりましたら、速やかに治療を行うことを伝えました。

話を戻します。

右下6番において詰め物を除去しました。ガッタパーチャが見えましたね。

3つある根管のお部屋において、根管口上部のガッタパーチャを除去していきます。

ちなみに手前の右下5番の遠心面(黄色丸印部分)にもむし歯があるような気がします。

こちらも後日治療予定です。

今回はここまでになります。

次回は、改めて治療経過の報告をさせていただきます。

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科