こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回は、前回からのブログの続きです。

59才 女性

左下6番

<術前口腔内写真>

一番奥のセラミックの被せ物が入っている歯肉の根尖部相当付近にて腫れが認められます。

sinus tractですね。また、隣在歯の舌側に倒れている左下5番にセラミック?のような詰め物が入っていますが、歯と詰め物の境界部が茶色いですね。

むし歯の可能性がありますね。患者様も気になるそうです。

左下6番の根管治療が終了後、チェック予定です。

倒れている歯の治療は結構難しいんですよね(笑)

頑張ります!

拡大画像です。

初診から2回目の治療になります。

根管治療を開始するためにセラミックの被せ物と土台のファイバーコアを除去しました。

ともかく黒いですね…

以前に装着していた金属の酸化ですかね。

それよりも、問題はここからです。

な、な、な、なんとー( ゚Д゚)

3つの問題点が浮かび上がってきました。

下の画像をご覧下さい!

黄色矢印部分はパーフォレーション(偶発的穿孔)、緑丸部分は破折線、亀裂が入っています。

そして、一番厄介なのがマージンが歯肉縁下であるということ!

この3つの壁をどのように乗り越えるかということが課題になってきます。

患者様に現状の説明を行い、保存がきびしく長期的な予後は悪いことをお伝えしました。

抜歯の選択か保存のために手を尽くすか、患者様の意思を確認するべく聞いてみました。

保存の場合はMTAと接着治療を行うため、自費治療になることを説明しました。

その結果、患者様は保存を選択しました。

患者様のお気持ち、確かに頂戴いたしました٩( ‘ω’ )و

それでは、全力で歯の保存に取り組んでいこうと私の気持ちにも火がつきました(´▽`*)

頑張るぞー!!

まず最初に隔壁まで作製しました。

まあまあ、いい出来だと思います。

でも、うーん、一つ悩みがあります。

亀裂があるから、ラバーダムのクランプかけたら歯にダメージをあたえてしまうかも…

ZOOで治療するか?その場合にミラーとZOOのホースが当たって見えづらいんです。

困ったな…

早速、弱気になる私(*_*)

負けないぞ!!

今回は術前の歯根の状態の確認と根管治療を行う前の前処置まで書きました。

次回から治療が始まります。

また詳細を報告させていただきますね(๑>◡<๑)

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科