左上7番感染根管治療-見落とされた根管②-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は前回のブログの続きになります。
続きを順を追って説明していきましょう!
2回目の根管治療です。
前回から特に大きな痛みもでなかったそうで、
治療後に鎮痛消炎剤のロキソニンを1錠飲まれただけとのこと。
良かったです!
頬側の2根管、MBとDB根管には過去に治療されているため、
ガッタパーチャが残っています。
これらのガッタパーチャを除去していきます。
各根管のガッタパーチャを除去していきます。
MB根は根尖部に出血が一部見られます。
DB根は特に問題なさそうですね。
口蓋根もキレイですね!
根管充填後のレントゲン写真です。
今回のケースは、未処置の根管(口蓋根)が残っていたために
細菌が侵入してそこが細菌感染の繁殖の場となり、痛みがでてしまった症例でした。
未処置の根管を残して補綴されるケースは正直あまり見ないですww
MB2などの見逃されている根管はありますが、
今回のケースは見落とし根管ですから意味合いはだいぶ違うのではないでしょうか?
予知性の高い根管治療(歯内療法)を実現するために
大事なことは下記の2つになります。
①根管内から起炎物質を可及的に除去すること
②根管治療中も根管充填後も含めて、根管内への感染経路を遮断すること
起炎物質の除去は、根管の機械的拡大・形成および根管洗浄で達成されます。
しかし、著しい石灰化や前医による不適切な処置などにより
通常のアプローチが通用しないものなど難易度が高い症例もありますが、
適切な処置をステップごとに行うことで問題解決を図るべく
最善を尽くすのみであると考えています。
“見落とし”などがないように努めるべきでしょう!
この患者様の今後の予定としては、
ファイバーコアによる支台築造とセラミックの被せ物をやり直す予定です。
お疲れ様でした。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹