左下5番間接覆髄-むし歯が深い、そんな時は補強して神経を温存してみよう!-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、
「むし歯が深いよ…」
「やばいよー!やばいよーー!!」
こんな感じでいきます(笑)
決してふざけてはいません!!
もちろん、真面目にいきますよー。
27才 女性
左下5番 むし歯
この患者様は最近、奥から2番目の
左下6番の抜髄治療を行い、根管充填まで終了したところです。
むし歯がまだいくつかあるため、順番に治療を行う予定です。
<術前レントゲン写真>
今回、着手するのは奥から3番目の左下5番のむし歯治療になります。
少ししみるそうです。
神経に近接していますが、この距離感から想像して第一選択は神経温存でいきます。
但し、患者様にはむし歯を除去する過程で
露髄(神経の入り口に到達してしまうこと)した場合は
神経治療を行う可能性を十分に説明してから治療を開始しました。
「先生を信じてます。お任せします!」と
大変ありがたい、歯医者冥利に尽きるお言葉を頂戴しました。
頑張るぞー!!
<術前口腔内写真>
奥から3番目の左下5番、むし歯で欠けていますね。
最後方の左下7番にもむし歯が見えます。
こちらも今後治療予定です。
それでは、左下5番のむし歯治療を開始します。
むし歯を染め出す液でむし歯の取り残しがないかを確認しました。
緑色で染まっている部分は、まだむし歯が残っているところです。
可及的にむし歯を除去していきます。
むし歯の除去が終わりました。
出血なし!露髄なし!!
オッケーです。
神経、セーフ♪( ´▽`)
レジンを充填して深いところを埋めて補強しました。
コンタクト部分は痛みなどの症状を後日確認して
問題なければ詰め物を作製する段階でコンタクトを回復します。
そのため、隙間が空いてますが問題ありません。
<術後レントゲン写真>
レントゲンにて術後の確認を行います。
神経にやっぱり近いですねー。
充填は過不足なくできてますね。
良かったです。
First phase、第一段階は終了です。
これからが本当の勝負です。
1〜2週間程度、経過観察して症状がないかを確認します。
問題なければ、この患者様はセラミックの詰め物の治療を行う予定です。
もし、痛みなどの症状が確認された場合、
または詰め物をした後しばらくしてから症状が出る場合もあります。
その場合は神経治療に移行します。
今後の経過は、後日また報告させていただきますね。
お楽しみに!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹