左下6番抜髄-むし歯を長期間放置してしまった-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
「長期間むし歯を放置してしまった」
そんなお話です。
患者様も学生さんであったり、遅くまでお仕事されている方、
子どものことやお家のことをされている主婦の方も
皆さん、日々の生活もありますし忙しいですよね。
歯科医院に行く時間をつくるのはなかなか難しいわけです。
それに歯の治療は何回もかかります、、、
これからお話する患者様は1年前にむし歯治療で通院されていました。
しかし、治療途中で通院が途絶えてしまいました。
そして、最近再び来院されました。
「なんで来なくなったのですかー?」と私は怒ったりしませんよ(笑)
私があまり好ましく思わないのは、何度お約束しても時間を守らない方です。それ以外でムッとすることはありません(笑)
私自身、結構せっかちなので時間をものすごく気にしています。
私事で、ごめんなさい。
話を戻しますが、患者様に今までのお話を聞けば、やっぱりお仕事が忙しかったみたいです。
でも、歯の治療を再開するために再来院してくれたのです。
患者様から「治すぞ!」というやる気に満ち溢れていました。
良かったです( ^ω^ )
症例です。
27才 女性
左下6番
<主訴>
左下奥歯に穴があいた。
むし歯の治療途中であったが、約1年間来院なし。
奥歯に穴があいて、冷たいものがしみる。
噛むと痛みあり。
治療再開のため、当院を再受診。
<現病歴>
左下6番遠心部に神経近接している
むし歯あり
・歯髄の診査
冷水痛(++ 持続痛10秒)
温熱痛(+)、電気診(+)
・根尖部歯周組織の診査
打診(+)、根尖部圧痛(±)
プロービングdepth(2mm)
<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Symptomatic irreversible pulpitis
(症候性不可逆性歯髄炎)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)
<治療方針>
根管治療
<術前口腔内写真>
左下6番(奥から2番目)において、
レジン(白いプラスチック)がむし歯によって欠けていますね。
手前(左下5番)と一つ奥の歯(左下6番)もむし歯になっているのが確認できます。
<術前レントゲン写真>
左下6番遠心部に神経近接しているむし歯が確認できます。
手前の左下5番もむし歯が大きそうですね。
<ファイル試適>
レントゲン写真の角度が斜めですが、ご容赦下さい。
これ、実は撮影するのが患者様含めて大変なのです、、、
4根管ありますね。
頑張るぞー!
機械的拡大→根管洗浄がしっかり効いてますねー。
イスムスまでキレイになっているのが分かります。
よし!!
根管充填の準備もできました。
<根管充填後>
4根管しっかりと根の先まで充填されましたね。
レントゲン上、一部重なって写っているため3根管に見えますが、問題ありません。
根管充填まで治療回数は4回でした。
無事終わって良かったです。
まだまだ道のりは長いですが、次回は被せ物の治療を行う予定です。
今度はむし歯にならないようにとセラミック治療を選択してくれました。
むし歯治療と並行して衛生士さんと歯のクリーニングも行ってくれています。頑張っている人は応援したくなりますよね。
他のむし歯も頑張って治しましょうね!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹