こんにちは、ハートフル総合歯科グループ 小坂井 竜也です

 

当院では、治療においてマイクロスコープを使用しております。

ハートフル歯科のドクターは毎日マイクロスコープを利用して診療をしています。

私もハートフル歯科に勤務して6年目になりますが、マイクロスコープをみて診療するのが当たり前になっています。

そうなると、見えることによって気になる点が多くなってくるため、このようなブログをあげられるようになりました。

今回のようなマイクロスコープがあると見えてくるケースがたくさんありますので、今後とも紹介させていただきます。

 

今回のケースはこの威力を十分に発揮したケースとなりました!

この方は左下の奥歯が他院で神経を抜いた後も痛み、違和感がつづく状態です。

こういうケースは

1.炎症のある神経が残ってしまっている

2.クラック(ヒビ)や割れてしまっている

3.パーフォレーション(穴が開いている)

4.術後の違和感

の可能性をまず疑います。

歯はとんとん叩くとやや痛みがあります。

ラバーダムをかけて、仮ふたをとって、マイクロスコープを見てみました。

クラックが(痛み)入っている事もなく、神経の取り残しもありませんでした。

パーフォレーションも確認されませんでした。

三つの根っこの管があったのですが、きれいに清掃されていて問題なかったです。

しかし、ちょっと気になる箇所がありました。

 

オレンジの丸は根っこの治療がしっかりされてました。

赤丸のところに、根っこの入り口っぽいところが見落とされてそうです!

治療器具(リーマー)で赤丸のところを慎重に根っこの入り口を何度も探っていきます。

ある瞬間、リーマーが根っこに入っていく感覚がありました!

(よし・・・!)と心の中で手ごたえを感じます。

そうして根っこの先まで器具が到達し、中全体を清掃するため

根っこの中を拡大していきました!

 

最初の画像を比較していくとわかりやすいですね!

 

全体を清掃したあとお薬を入れて一週間待ちました。

結果、患者さんの歯の痛みは改善されました!治療のされていなかった第4の根管が綺麗になったため

痛みが改善されたのです!

後は根っこの最終的なお薬を入れる状態に仕上げていきます。

4根管をマイクロスコープを診ながら仕上げていき、

ピンクのお薬をつめて

根っこの治療がおわりました。

レントゲンで確認しました。

4根管問題なくお薬が入っていることが確認できました!

これで根っこの治療は終了となります。

 

このケースは、肉眼では、なかなか見逃されていた根っこの入り口は見つけられません。

経験と「感」でわかる達人ドクターはいるといわれています。

でも、見えないリスクの中で治療する怖さが、この根管の見逃しの要因かもしれません。

しかし、マイクロスコープならちゃんと見えるのです!

この差は歴然!だって見えるのですから、そこに対して治療をするだけなのです。

術者が安心してアプローチでき、さらに患者さんもそれを動画、画像等で

見てもらうことによって納得の治療ができるのです。

マイクロスコープは、ただよく見える機械ではない。

この相互の効果は、自ずと「治療の質」までも高めてくれるものと私は感じています。

治療の質を高め、患者さんへより貢献していくためにも、マイクロスコープを利用した治療を

今後とも行っていきます。

 

全ては患者さんのために!

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科