根管治療を極める!!~さらなる高みを目指して~ (49)第9・10回症例検討会「根管充填」
こんにちは。
東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。
今回は、症例検討会について書きたいと思います。
第9・10回症例検討会は
「根管充填」について、
野田先生からのプレゼンテーションとなりました。
それでは、野田先生よろしくお願いします。
皆さん、こんにちは。
ハートフル歯科 歯科医師 野田裕亮です。
今回は、「根管充填」について
発表させていただきました。
根管充填とは字のごとく根管(神経のお部屋)に
お薬を充填することです。
前回までの根管貼薬において
細菌感染が見られなくなった時に
行われます。
根管充填の仕方としては
側方加圧充填法
垂直加圧充填法
2つをかけあわせた
ハイブリットテクニックと
様々な種類があります。
現在、歯科大学を卒業するときには
側方加圧充填法しか学びません。
しかし根管の形態は皆同じではなく、
複雑な形態の根管ばかりです。
そのため、根管の形態に合わせた
一番最適な根管充填法を
提供する事が、
予後のいい根管充填となるのです。
どの根管充填の方法が
一番ということはありません。
適応症例の確認、術式の確認を含め、
ドクター間で再度話し合いを行いました。
「すべては患者様のために」
野田先生、ありがとうございました。
口腔内細菌の防御に対しては、
実は根管充填というのは、
大きな力を発揮していません。
根管充填をしなくても、
病気は治ってしまうことがあります。
根管充填は、
根尖性歯周炎の治癒には
大きな影響を与えないと言えます。
それでも、根管充填が
必要である理由は
根管の中には側枝があり、
一度細菌がはびこってしまうと、
そこを無菌にすることは
ほぼ不可能です。
しかし、質の高い根管充填は
残ってしまった
細菌を不活性化させる、
もしくは再増殖を防げる可能性があります。
そのため、根管充填は
少しでも良いことなので
行ったほうが良いというわけなのです。
Cleaning&Shaping>Obturation
(根管洗浄・根管形成>根管充填)
根管充填は再感染を防ぐものです。
全ての症例に適応できる
一つのシステムというものは
ありません。
そのため、いくつかのシステムを
複合することで
より良い結果を生みます。
すなわち、いくつかの引き出しを
持つべきであると言えます。
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。