根管治療を極める!! ~さらなる高みを目指して~ (39)
こんにちは。
東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。
今回はパーフォレーション(歯に穴があくこと)
に対するリペアについて書きたいと思います。
腫れたり、膿んだりする原因の一つとして、
パーフォレーションからの感染が考えられます。
根の病気で来院される患者さんの中でも
パーフォレーションが原因となっていることは
決して少なくありません。
パーフォレーションリペアには、
MTAを使用します!
<症例⑧>
40代 女性
主訴:右上奥歯
歯肉が腫れて痛い。
他院で抜歯と言われた。
矢印は、オリジナルの根管を表しています。
青い丸印は、パーフォレーション部分を
表しています。
歯に穴があいているので、出血が確認できます。
この感染源を封鎖してあげる必要があります。
まず初めに、パーフォレーション部分の前に
オリジナル根管の清掃・消毒を行い、
根管充填まで先に行いました。
根管に最終的なお薬(ガッタパーチャポイント)が
充填されているのが、レントゲンで確認できます。
次に、パーフォレーション部分をMTAにて
封鎖します。
MTAを入れたところです。
灰色のようなセメントでパーフォレーション部分が
埋まっているのが、マイクロスコープより
確認できます。
ここまでにおいて4回の治療で
無事終えることができました。
現在のところ、特に症状もなく
経過良好となっております。
今後は土台の築造と被せ物を
入れていく予定です。
長期的な経過観察が必要ですが、
抜歯と言われた歯も
何とか救うことができました!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。