こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科
歯科医師の本山です。

前回に引き続き、日々の臨床における
根管治療の実際の症例として、
今回は垂直加圧根管充填を行った
症例について書きたいと思います。

垂直加圧根管充填
(Continuous Wave Condensation Technique)
については、エンドマスターブログ⑪でも
ふれていますので、
そちらの方も是非、読んでみて下さい!

<症例②>
20代  女性
主訴:左下小臼歯の銀歯がとれた。
   冷たいものにしみることがあり、
   たまに痛みがある。

    
         <術前>

この症例は、銀歯の下がむし歯になっており、
そのために銀歯がとれてしまった状態です。

レントゲン上でも神経の入口近くまで
むし歯によって侵されているのが
わかります。

自発痛もあるため、
細菌感染による神経の炎症が起きていると
診断し、神経処置つまり根管治療を
行いました。

まず、むし歯部分をとり、
奥歯との間の歯質部分が壊れて
いましたので、隔壁を作成して
無菌的処置として
ラバーダム防湿下にて
神経処置を行いました。

                           
                                                                                       
   
     <ファイル試適> 

   
      <メインポイント試適>

レントゲン上で根の長さを確認し
(ファイル試適)、
NiTi(ニッケルチタン)ファイルにて
根管の拡大・形成を行いました。

そして、再度レントゲン上で
最終的なお薬が根尖まで問題なく
到達できていることを確認し
(メインポイント試適)、
マイクロスコープ下にて
根管充填を行いました。

この症例は、
3回の治療で終えることができました。

   
     <術後(根管充填後)>

根管充填の方法もハートフル歯科では、
症例に応じて最良の方法を選択して
行うようにしています。

“すべては患者様のために”

今後ともよろしくお願い致します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科