コピーデンチャーでなければ難しかったケース⑵
こんにちは!ハートフル歯科総合グループ 小坂井竜也です
前回のブログに引き続き後半になります!
前回はコピーデンチャーを2ヶ月使用していただき、お互い納得のできる状態まで調整を重ねていきました!
難しいケースであることと、患者さん自身も情熱を注いでいただいたおかげでここまで来られました。
調整したコピーデンチャーを完成入れ歯に移行する際は、それを型取りの器として使用していきます。
これはいわゆる咬座印象というもので、元来、入れ歯の作成途中に置ける歪みを補正する目的があります。
この利点を生かして、流動性の高い(ゆるい)シリコンをコピーの内面から外面及び噛み合わせまで流して、咬んでもらって型をとります。
また、コピーデンチャーを完成した入れ歯に置き換える流れで石膏を使うので、その分離材としてのシリコンの用途にもなり、一石二鳥です。
まずは、仮の入れ歯が完成したので、患者さんに試したところ、これはいけそうだ!と良い感触を得ることができました!
そして完成です!
とても綺麗な入れ歯ができました。噛み合わせもかなり精度よく良く再現されています。
次に、旧義歯との比較です。
左が旧義歯で、右が新義歯です。
歯の並べ方や、型は変わりましたが、純粋にコピーされたものよりよりアップデートされたと思います。
裏側は見たままで、綺麗さが段違いです。
患者さんからは、
「綺麗なものができてよかったし、これなら噛める気がする!使ってみようかな。」
との言葉をいただきました。
この瞬間がこの仕事をしていて幸せを感じる時かもしれません。
この仕事も非常に思い出深いものになりました。
そして2回ほどの微調整で治療は完了しました!
「ちゃんと噛めるようになったし、いざという時に前の入れ歯も残っているし、治療してよかったです。」
と言ってもらえたので大変嬉しかったです!
このような入れ歯のお悩みをお持ちの方や、その他でもお悩みの方はお気軽にご相談ください!
全ては患者さんのために!