X-guideを使用した動的ガイデッドサージェリーPart2
みなさんこんにちはハートフル総合歯科の野田裕亮です
先日、午後の診療時間休診として2024年第2回のオリエンテーションを行いました。
前回から私が発表した
「X-guideを利用した動的ガイデッドサージェリー」
についてお話しています
今回の講義の中でそれぞれを比較した表を作ってみました
その中でわかりにくいところを何点か補足しています。
前回はインプラント埋入の誤差について触れました。
今回はインプラント埋入時の発熱の問題に着目してみましょう
・埋入時の発熱
まず通常のインプラント手術についてみてみましょう
インプラント埋入するためにはドリルで骨を削らねばなりません。
その際、摩擦による発熱が骨に生じます。
それを抑えるために通常は注水冷却(生理食塩水)を用いてインプラント手術を行います。
ドリルで掘った場所にインプラントを埋入します。
周囲の骨は発熱を抑えているため治癒の方向へと進みます。
それではサージカルガイドを使用した場合を見てみましょう。
サージカルガイドをはめてドリリングを始めていきます。
もちろんドリリングは注水下で行います。
しかしながら生理食塩水はサージカルガイドに弾かれて
ドリルの先まで有効的に冷却することができません。
その結果注水なしと同じとまではいきませんが
骨に発熱が生じやすくなってしまいます。
するとドリルの先端付近で骨が火傷を起こしてしまいます。
その後インプラントを埋入すると
インプラント周囲でコツの吸収が始まってしまい、
最悪の場合インプラントの脱離につながってしまう恐れがあります。
誤差は少ないですが、リスクとしては拭いきれませんよね。
もちろん骨の火傷を防ぐ目的として低速回転のドリルを使用したり
別途注射器を用意して外から放水をして冷却する方法がありますが
どこまで行っているのかはインプラントを行う医院によって異なるでしょう。
フリーハンドによる手術
サージカルガイドを使用した静的ガイデッドサージェリー
X-guideを使用した動的ガイデッドサージェリー
あなたはどの術式でインプラント治療を受けたいですか?
いかがだったでしょうか?
インプラント一つ取っても私が歯科医師になった十数年前から
様変わりして、ここまでデジタルが進んでいくものかと
日々驚かされます。
デジタルは進歩が早い!
その進化に置いていかれないよう日々精進していきます!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・