サージカルガイドを用いた静的ガイデッドサージェリー①
みなさんこんにちはハートフル歯科の野田裕亮です
今回のシリーズはインプラントをより正確に、より安全に手術するために
行っている方法についてお話しています
前回は従来のインプラント治療についてお話しました
前回のブログはこちらから
今回はサージカルガイドを用いた静的ガイデッドサージェリーについてお話します
静的ガイデッドサージェリーとは事前に製作されたサージカルガイドを使用して
手術を行う方法です
このサージカルガイドは患者さんの口腔内に取り付けられた手術時に
インプラントを正確な位置に配置するための参照点となります
事前に3Dモデルを使用して手術計画が立てられるため
患者さんの口腔内にカスタマイズされたガイドを製作可能です
サージカルガイドを使用することで歯周組織へのダメージが
少なくシミュレーション通りの正確な位置にインプラントを
埋入することが可能となります
手術時間の短縮にもなるため患者さんの負担が少なくなるメリットがあります。
手術計画の段階でサージカルガイド製作の時間とコストがかかること
製作のための専門知識と設備が必要なこと
そしてサージカルガイドが使用できる口腔内環境であることが条件となります。
それではそもそもサージカルガイドって何?
サージカルガイドは
ドリルが入るためのスリーブがありドリルの挿入方向を制限します
スリーブはマウスピースに組み込まれているため
ドリルのブレを制限されることで安定した切削が可能となります
またドリルにはストッパーがついているのでシミュレーション以上に
深く掘り進めてしまうことを防ぎます
しかしながらマウスピースを嵌めながらのオペとなるので開口量の少ない方の場合には
ドリルが入らないため適応になりません
またマウスピースの歪みやスリーブの隙間により多少のズレが生じてしまいます
サージカルガイドによるシミュレーションとの誤差は・・・
これは次回お話しますね。
次回はサージカルガイドを用いた静的ガイデッドサージェリーの誤差についてお話します
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・