抜髄こそ慎重に!歯を守る“無菌化 ×精密根管治療”の真価 「抜髄」こそ無菌化根管治療が重要な理由
こんにちは。
ハートフル総合歯科グループの歯科医師、本山 直樹と申します。
私は、歯内療法専門医の立場から根管治療における臨床症例を通して感じたことをブログに書いております。
今日は、歯の神経を取る「抜髄(ばつずい)」の治療についてお話します。
「神経を取ってしまえば、もう痛まないんでしょ?」
「根の治療って、結局どこも同じじゃないの?」
そう思われがちですが、実はここに、大きな落とし穴があります。
神経を取ると「無菌」になる?それは大きな誤解です。
抜髄は、むし歯が神経まで達したときに行う最初の神経をとる治療になります。
つまり、すでに“細菌”が歯の深部に到達してしまっているケースがほとんどなのです…
その状態で、神経をただ取るだけでは、根の中に菌が残ってしまう可能性が高くなります。
一見、症状が落ち着いても、数年後に根の先に膿がたまり、再治療が必要になる…
そんな例は少なくありません(泣)
無菌化の真価は、「感染根管治療」だけではありません!
抜髄こそ、無菌の技術が問われます。
従来、無菌化根管治療の重要性は「再感染した歯」=感染根管治療において語られることが多いです。
もちろん、再治療の場面で“無菌”は絶対条件です。
でも、本当に差が出るのは最初の抜髄の段階なんです。
ここで根の中をしっかり無菌化できれば、その歯は長期間、問題なく機能し続ける可能性が高まります。
逆に、最初の処置で菌が残れば、どんなに詰め物や被せ物をきれいにしても、やがて炎症が再燃してしまいます。
ハートフル歯科の「抜髄」は、無菌のスタートライン٩( ‘ω’ )و
当院では、抜髄処置においても「無菌化根管治療」の考え方を徹底しています。
・ラバーダム防湿による唾液の遮断
・根管内の精密な清掃・洗浄と消毒
・無菌的な器具操作と、細菌の再侵入を防ぐ仮封
・可能な限り短期間での封鎖性の高い感染リスクを抑えた根管充填
これらのステップを、1本1本の歯に真剣に向き合って行うことで、患者さんの大切な歯を少しでも長く保ちたいと考えています。
歯を守る一番の治療は、「はじめの一歩」の精度です
神経を取る治療は、いわば“歯の一生の分かれ道”。
痛みが取れたからといって安心せず、目に見えない根の中こそ、精密で無菌的な治療が必要だということを、ぜひ覚えておいて下さい。
「もし、神経を取ると言われたら…」
そして、長く歯を使いたいと願うならば♪( ́▽`)
是非、無菌化根管治療を行っている歯科医院を選んで下さい!
それが、未来のご自身の健康への、何よりの投資になると私は信じています。
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「すべては患者様の笑顔のために」