みなさんこんにちはハートフル総合歯科の野田裕亮です
先日2週連続で2年ぶりにピエゾトームを用いたソケットリフト実習を行いました。

ピエゾトームとは
前回説明をしましたが超音波振動を利用して骨や歯を切削する装置です。

一般外来では使用する器具ではないので勤務医の先生は皆興味津々

ソケットリフトとは
上あごにインプラントを埋め込む際に行われる手術で、特に骨の厚みが足りない場合に行われます。上あごの奥には上顎洞(じょうがくどう)という空洞があり、インプラントを安全に固定するためには、そこに十分な骨が必要です。ソケットリフトでは、この空洞に近い部分の骨を増やして、インプラントがしっかり固定できるようにします。

ソケットリフトの手順とは
1.インプラントを入れる場所を開ける: 歯ぐきとその下の骨に小さな穴を開けて、インプラントを埋め込む準備をします。
2.上顎洞粘膜の持ち上げ: 上顎洞の境界面にある上顎洞粘膜を少しだけ持ち上げ、その空いたスペースに骨の代わりとなる材料を入れます。これが骨として成長し、インプラントをしっかり支える基盤になります。
3.インプラントの埋入: 骨を増やした後、その場所にインプラントを埋め込みます。

患者さんにとってのメリット
・骨が薄い場合でも、インプラントができるようになります。
・痛みや腫れは比較的軽く、術後の回復が早いことが多いです。
この手術により、上あごのインプラント治療が可能になり、より強固で長持ちする歯を作ることができます。

卵の殻の実習ではこの1、2のステップの実習を行います

卵の殻にピエゾトームで穴を開け

サイナスリフトキットにより卵の卵膜をそ〜っと剥離していきます

綺麗に上がるとこんな感じ

失敗してしまうと

このようにピンホールが空いてしまいます。

この感覚がなかなか難しい・・・。
この感覚を臨床の現場でも再現できるよう
何個も卵の殻を使いながら黙々と練習しました。

卵は受講者みんなで仲良く卵かけご飯にして食べました

研修医の先生も積極的に参加してとてもいい雰囲気で実習が行えました!

最後に童心に返った本山先生の背中姿・・・
プラモデルを作る少年のよう・・・

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科