歯周外科のハンズオンセミナーに行ってきました!〜Langer & Langer techniqueを紹介〜⑤
みなさんこんにちは
三鷹市ハートフル総合歯科の野田裕亮です
今回のシリーズは先日学んできた歯周外科治療法についてご紹介しています
前回のブログはこちらから
今回のセミナー学んだ内容は
・豚の顎を使った実習
Modified Widman Flap
Open Flap Curettage
・3Dプリンター模型を使用した歯周組織再生療法
・3Dプリンター模型を使用した歯の移植実習
・3Dプリンター模型を使用した歯肉移植実習
Langer & Langer technique
VISTA
と内容盛りだくさん
前回は歯の移植法について解説しました。
今回は結合組織移植術(歯肉の移植)であるLanger & Langer technique
について解説します。
【結合組織移植術(CTG)】
CTGとはConnective Tissue Graftの略で結合組織移植術と呼ばれています
歯肉の足りない部分に主に上顎の口蓋から「結合組織」だけを切り取って移植する手術です
審美回復や知覚過敏の改善を目的として歯肉の薄い箇所を補強するために行われます
まず上顎の口蓋から結合組織を採取していきます
アニメーションで見ていきましょう
口蓋にある神経・血管に十分に注意しメスで切開していきます
表面の上皮を残し中の粘膜を削ぐように中の粘膜組織(結合組織)を中抜きします
これが結合組織採取になります
この組織片を移植したい場所へ持っていきます
結合組織を中抜きするとこんな感じ
結合組織を採取したところは縫合して傷を塞ぎます
続いて
Langer & Langer techniqueです
このように歯肉が退縮しているとき
歯肉の移植により退縮が改善される場合があります
歯肉の取り扱いに注意しながら部分層弁という2枚下ろしに切開します
そこへ先ほど採取した結合組織をサンドイッチして
歯肉を元の位置に戻していきます
切開した部分を縫合して移植した結合組織がズレないように懸垂縫合を行います
歯肉の治りを待ち縫合糸を除去します
始めは厚ぼったい歯肉ですが時間の経過とともに落ち着いてきます
歯周病でお困りの方がいらっしゃれば是非ご相談ください!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・