当院が考える「保存的治療」とは
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回は症例集ではなく、当院の「保存的治療」についてお話しさせていただきます。
というのも来年度の新入社員を含めたオリエンテーションの中でスタッフ向けに
私の行なっている治療について院内でお話しする機会をいただいたので、
今回から何回かに分けていつもブログをご覧いただいている方向けに
内容を患者さん向けに少し修正してお送りできればと思います。
今までのブログを読んでいただいている方からすれば総集編と言うような形での
お話となりますので、重複するところもあるかと思います。
まず当院で行っている「保存的治療」とは
・破折歯の対する「接着治療」
・歯根を引っ張る「エクストリュージョン」
・親知らず等を利用した「歯牙移植」
以上3つの治療を勝手ながら「保存的治療」と呼んでいます。
通常、破折をした歯や、歯質の少ない歯は保存することができず、
その予後が期待できないことから、抜歯宣告をされることが少なくありません。
「保存的治療」といっても元の状態に歯が戻るわけではありません。
破折のヒビが接着により再生するわけではありませんし、
歯根を引っ張れば根っこが短くなるので噛み合わせの負担は今までよりも上がってしまいます。
移植に関しても今後触れますが、
それぞれの治療の後、気を付けなければならないことがありますし、すべての歯が救えるわけではありません。
そのため事前の診査・診断のもと「保存的治療」に耐えることができる歯であるか
判断することが求められます。
しかしすべての症例で適応するわけではありませんが、保存不可能を言われた
歯が残せる可能性があることも事実です。
次回から治療法についてひとつひとつご紹介していきます。
次回は「接着治療」について
接着治療の種類や当院でなぜ接着治療を行うことが多いのか
をお話しさせていただきます。
抜歯宣告された歯が本当に抜かなければならないのか?
何か残す術がないのか?
このブログを読んで今一度考えていただければ幸いです。
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・