こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回のお題は、「一年前にはなかったところにむし歯ができてしまいました」です。

こちらの症例をご覧下さい！

46才 女性

右上5番

最近になって強く噛むと右側の歯に痛みを感じるということで、久しぶりに来院されました。

患者様より問診してみると、どの歯が痛いかはっきりとは分からない状態でした。

口腔内における右側の上下4〜7番を調べてみると、怪しいのは右上5・6番と感じました。特に右上5番は打診反応があり、それ以外の歯には見られませんでした。右上6番は過去に神経治療を受けており、根の病気の再発もしくは歯根破折が可能性として感じました。

次に過去のレントゲン記録を参照しながら、現在のレントゲン写真と見比べてみました。

すると、右上5番には一年前と異なりむし歯ができていることが分かりました。

1年前における右上5番のレントゲン写真です。

右上5番には特に目立ったところは感じられません。

現在の右上5番のレントゲン写真です。

黄色の丸枠で囲まれた赤い矢印のところをご覧下さい！

インレーと呼ばれる銀歯の詰め物の下にむし歯ができていることが分かります。

小臼歯におけるこの位置のむし歯は、神経の入り口に近くなるんですよね…

むし歯治療を行なった歯は、健康な歯よりも再度むし歯になる確率が高いと言われています。

その理由は、詰め物と歯の間には必ずミクロレベルで隙間があり、その隙間には汚れがつまりやすく細菌も繁殖しやすいためです。詰め物や被せ物などを入れる場合には、できるだけその隙間を小さくするように治療の精度を上げる必要があるというわけです。
また、患者様にも治療後はブラッシングやメンテナンスに対する意識を上げていく必要があり、そのための口腔内管理をかかりつけの歯科医院でしっかりと行うべきであると考えています。むし歯は早期発見が大切です♪( ´▽｀)
今回のむし歯治療の続きは、次回のブログで書かせていただきます。

今日も一日頑張りましょう！

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山　直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科