マイクロクラックによるむし歯①
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、日常の臨床で気になったことや毎日のことを書いてみたいと思います。
先日、むし歯治療からセラミック治療への依頼がきました。
下の画像をご覧下さい!
パッと見て、どこにむし歯があるのかと探してしまうような感じです。
歯に穴があいているようなものではないですし、痛いわけでもありません。
拡大してみましょう!
答えを見てみましょう!!
左下5番の遠心部にむし歯がありましたね。
当然、患者様には分からないと思います。私たちは普段たくさんの歯を診ているため、少し目を凝らせば分かりますが、一瞬どれかな?とも感じてしまうことも経験上あります(笑)
それでは、本題に入りますね(^o^)
歯科と聞いて、最初に想像することは何でしょうか?
一般に歯科治療といえば「むし歯治療」と連想されるくらい代表的な歯科疾患である「むし歯」。
今回は、そんな誰もが一度は経験したことがあるかもしれないむし歯の話です。
患者様に問診していると、よくこのような言葉を聞くことがあるんです。
「いつも食後に歯磨きをしているから大丈夫です。」
「虫歯になるのは歯磨きができてないからですよね?」
「以前に治療を受けて詰め物や被せ物をしてあるから大丈夫です。」
「痛くないから虫歯は無いと思います。」
ところで、むし歯の原因は知っていますか?
1969年にDr.keyesという研究者が「カイスの輪」という虫歯発生に関する概念を発表しました。
Dr.keyesは、虫歯が発生するには下記の3つの要素が揃った時にむし歯が発生すると考えました。
①細菌:虫歯菌の存在
②環境:砂糖の摂取量が多い
③宿主:歯の虫歯に対する抵抗性
そして、現在ではさらに4つ目の要素が加わっています。
④時間:酸にさらされている時間が長い
すなわち、4つの因子がむし歯発生に関与していると現在は考えられています。
そして、最近ではマイクロクラックと呼ばれるヒビの存在もむし歯発生の原因に関係していると言われています。
次回は、マイクロクラックについてもう少し詳しく書いていきたいと思います。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹