生活歯髄療法①
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回のテーマは、、、
「生活歯髄療法」です。
生活歯髄療法=Vital Pulp Therapy
VPTと呼んでいます。
まず最初に「神経を残す大切さ」について説明していきますね。
簡潔に説明しますと、
歯の神経には歯を守るための多くの大切な機能が備わっています。
歯にとって大切なものと言えます。
根管と呼ばれる神経の部屋には、痛みや感覚を司る機能以外にも、
象牙質を作る細胞や免疫を担当する細胞、栄養を送る血管などが存在します。
これらの機能は、歯の異常を感じて痛みを感じたり、
修復や細菌に抵抗するような歯を守るための調節・機能を行っております。
当然、歯の神経が死んでしまったり、治療により神経を取り除いてしまうと、
これらの機能が全て失われてしまいます。
痛みを感じないため、むし歯の再発や
ひび割れなどのサインにも気づきにくく、手遅れになることもあります。
ハートフル歯科の『痛くない・削らない・抜かない』ためには、
まず「神経を残す大切さ」を知ってもらいたいと思います(^。^)
「神経近くまで深いむし歯が見つかった…」
このような状態に困っている患者様にカウンセリングすることがよくあります。
この治療方法の成功率は神経のダメージに左右されると言われております。
「神経のダメージ??」
つまり、神経のダメージが少ないか多いかということです。
神経のダメージが少ない場合はどうでしょうか?
感染源を除去して封鎖を確実に行うことで、
神経の治癒が起こり、健康度を取り戻して回復します。
それでは、
神経のダメージが多い場合はどうでしょうか?
感染源を除去しても神経が回復できず、死んで腐敗していきます。
治療は失敗してしまい、根管治療が必要となります。
ところで、診査の段階で神経の生活反応がない場合、
つまり死んでいる場合にこの治療法は有効ではありません。
但し、神経のダメージを正確に測定することは現在の診療所レベルではできないと
言われております。
私たちは、冷・温熱診、電気診など神経の診査を行い、神経の状態をある程度予測して
総合的に診断するしか手段はありません…
次回のブログではこの話の続きを書いていきます。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹