右上第二大臼歯のむし歯の除去
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は前回の続きで右上の奥歯のむし歯の治療をした患者さんのケースについて書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19131&preview=true
前回は右の上の奥歯2本ともむし歯になっていました。患者さんの主訴は歯と歯の間に物がつまること、物を食べた時に痛みがでることでした。むし歯を除去する治療に入る前に現在の状況をよく説明します。そして、奥歯で歯磨きが難しいため歯磨き指導、歯と歯の間にはデンタルフロスをする習慣をすることなどをお伝えします。
今回はむし歯の除去について書きたいと思います。
むし歯治療の同意が得られたため開始していきます。
まずは、歯科麻酔をしていきます。麻酔の針が痛くないように表面麻酔のジェルを麻酔の針を打つ周辺に塗ります。その後に麻酔をしていきます。
麻酔が効いていることを確認してむし歯を除去していきます。
右上の前から7番目の奥歯(第二大臼歯)の歯と歯の間の部分を歯科用回転切削器具で除去していきます。
むし歯を除去していくと、中が黒色、茶色に変色していました。むし歯の除去を進めていきます。細かい部分は歯科用回転切削器具の先端を変えます。丸いラウンドバーで細かい部分のむし歯を除去していきます。この時も歯の神経に近い部分もあるため細心の注意を払いむし歯を除去していきます。
むし歯が取り除けたかどうか確認します。
健康な歯の硬さは硬いです。むし歯に感染した歯は柔らかいです。
こちらの画像はエキスカという歯科用器具でむし歯があった部位の歯質の硬さを確認しています。
硬さの確認の結果、健康な歯質の硬さが確認できました。
この画像は右上第二大臼歯のむし歯を取り除いた状態です。
むし歯を除去する前は歯質が変色(黒色、茶色)していましたが、その変色もなくなりキレイな歯の色になりました。
この後はむし歯を除去したことにより歯質が少なくなったため、コンポジットレジンといって歯科用のプラスチックを使用してコーティングをしていきます。
今回はこれで終わりです。むし歯の深さや大きさは実際には削ってみないとわかりません。ご不明な点がありましたら担当歯科医師までお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史