コピーデンチャー(複製義歯)って知っていますか?
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今月はガラッと内容を変えて入れ歯のお話をさせていただきます。
先日N H Kのガッテンという番組で、村岡秀明先生がご出演されていました。
私も以前、入れ歯についてのご講演を何度も受講させていただいたこともあります。
当時の写真がこちら
そのなかで登場する治療法の中で「コピーデンチャー」というものがあります。
「複製義歯」とも呼ばれますが、患者さんが使っている入れ歯のコピーを作り、それを用いながら治療を行っていく手法になります。
当院の小坂井先生のブログでも度々コピーデンチャーが登場していますが、コピーデンチャーは何がいいか?それをお話させていただきます。
入れ歯の作り方は〇〇先生が考案した〇〇法、△△先生が考案した△△法・・・と様々な種類があり、それぞれの基準値を目指して型取りから完成までの工程を踏んでいきます。
基準値から入れ歯を作り、理想的な入れ歯ができたら調整しながら慣れてもらう。
これが一般的な入れ歯治療だと思います。
新しい入れ歯は痛いところがあちこちにできる・・・。そんな経験ありませんか?
高齢者になると「慣れた入れ歯が一番いい入れ歯」、「なるべく今まで通り噛めるようにして」と思われる方も少なくないと思います。
もちろん基準値通り、理想的な入れ歯を作ることも大切なこと。
しかしこれから付き合っていかないといけないものですから極力違和感がないものにしたい。
コピーデンチャーは初回患者さんから入れ歯をお預かりし(30分程度)、現在使用中の入れ歯の型を取ってコピー(複製)を作ります。
この入れ歯で現在抱える問題を改善して理想の入れ歯に近い状態を作り、技工士さんに完成義歯(入れ歯)を作ってもらう手法になります。
以下がコピーデンチャーの治療の流れです。
基本的にコピーデンチャー(複製義歯)をベースとして治療が進んでいきます。
そのため、治療を進めていく間、元の入れ歯は初回お預かりしただけで全く触りません。
普段は現在お使い中の入れ歯を使用できるため、患者さんにもご負担の少ない治療になります。
私入れ歯なんですと自分からお話していらっしゃる方は少ないと思いますが、
入れ歯で悩まれている方、少なくないと思います。
そういった方にこそ今までと同じように新しい入れ歯を作るのではなく、
「コピーデンチャー」というものの存在を知っていただきたく思い今回はこのテーマにさせていただきました。
歯を残すためだけではなく、残せなかった方にも優しい治療ができるよう、日々情報発信していきたいと思います。
次回はコピーデンチャーのメリット、オススメの方についてお話します。