根管治療を極める!!~さらなる高みを目指して~ (47)矯正治療中における根管治療後の被せ物はどうするの?
こんにちは。
東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。
今回は、矯正治療中に根管治療を行い、
根管治療後の被せ物を
どのように治療するのかということについて
書きたいと思います。
実は、私の日々の臨床は
根管治療だけではありません(笑)
根管治療後の被せ物も含めて、
総合的に他の治療も行っています。
当院では、矯正治療中でも
虫歯治療や根管治療、
被せ物など行うことができます。
それはなぜできるかと言いますと・・・
ハートフル歯科では、
インビザライン(マウスピース矯正)と
セレック(セラミック治療)の
コラボレーションが可能だからなのです。
ワイヤー矯正では、
ワイヤー部分が邪魔になり
難しいと言えましょう。
ここで一つ症例をご覧下さい!
この患者さんは、
矯正治療がほとんど終了に近づく中、
上顎前歯部の根の痛みを訴え、
診査・診断したところ、
過去に他院で治療された
根管治療のやり直しが
必要と判断しました。
再根管治療です!
その後、数回の根管治療も終了し、
同時に矯正治療も終了して
保定に入ることになりました。
被せ物について、
矯正担当の下田ミナ先生と患者さん、
そして私で治療計画をたてました。
患者さんの前歯部は神経がないため、
失活して歯の変色が見られます。
同時に歯軸が傾斜していることも
確認できます。
そこで、セレック治療を選択し、
また保定装置のこともあるので、
オーバージェット(前歯部の水平方向の突出程度)を
変えずに、歯軸の傾斜を修正し
正中に合わせるように
被せ物を作製することになりました。
このような場合は、
現在の歯牙の状態をコピーし、
そこから被せ物を作製するという
方法をとります。
「相関法」と言います!
上顎のコピー画像です。
形成が終了した歯にコピーが
ドッキングされた画像です。
形態修正を行いながら、
歯軸をなおしているところです。
デザイン終了後の画像です。
矯正治療中のセレック治療は、
ほとんどこの相関法により
治療を行います。
ハートフル歯科には、
経験豊富な優秀な技工士さんがいますので、
デザインなどは全て
彼らにお任せしています(笑)
術後(set後)です。
このセレック治療、
もちろん1 Day Treatmentで
行っています。
もう少し言わせていただけると、
両隣在歯まで合わせて
4本治療させてもらえると
審美的にバランス良く
できたかもしれません。
このように、矯正治療中でも
根管治療も行えます。
被せ物を入れることが可能です。
矯正治療が終わるのを
待たなくて良いのです(笑)
時代は、今やCAD-CAMという
デジタルの時代です。
ハートフル歯科には、
最先端の設備が多く備わっています。
それらをいかに使うか、
そして患者様にその技術を提供する義務が
我々歯科医師にはあるのではないでしょうか・・・
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。