こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は、歯科医師雑談会について
書きたいと思います。

毎週、金曜日のお昼にドクターだけで
ミーティングを行っています。

これを我々は、
「歯科医師雑談会」と呼んでいます。

   

主には、理事長の下田先生がいろいろなことを
講義して下さっております。

セレックのことや、
その他治療で気付いたことなど、
ドクター間での治療内容の統一を図っています。

それ以外にも、ホームページやパンフレットなどの
打ち合わせも行っています。

実は、ホームページやパンフレットなども
ドクターが患者さんに分かりやすく
伝わるように、常に新しくするように
心がけて作成したりしています。

そして、その歯科医師雑談会の中で、

私も根管治療の講義などを
させていただいております。

最近、また根管治療の講義を
させていただきました。

内容は、

①Bacterial reductionについて

②作業長神経終末の位置決定について

③作業長幅径について

Bacterial reductionについては、
前回のブログで書かせていただきました。

そこで、今回は②の作業長神経終末の
位置決定について
ふれてみたいと思います。

そもそも根管治療とは、
根の先のどこまでをきれいにして、
根管充填するものであるか、
皆さんご存知でしょうか?

実は根尖というのは、

・解剖学的根尖(Major Apical Foramen)
→歯そのものの先端

・レントゲン的根尖(Radiographic Apex)
→レントゲン写真で見える根の先端

・根尖最狭窄部(Apical Constriction)
これら3つがあると言われています。
   

では、どの位置を根管治療時に
作業長(根の長さ)の終末位置とするのが
良いのでしょうか?

結論から言いますと、一般的には
“根尖最狭窄部(Apical Constriction)”の位置を
作業長の終末位置とするのが
良いと言われています。

つまり、根管充填後のレントゲンを見て、
根尖ジャストまで
薬が入っているということだけをみて全てを
判断してはいけないということです。

なぜならば、それは解剖学的な構造を
壊していることに他ならないからです。

我々は、レントゲン以外に何をもって
作業長というものを決めているかと言いますと、
電気的根管長測定器(第3世代以降)というものを
使って、根の長さを決めています。
よく治療中に、ピ、ピ、ピーっと音が鳴っている
器械がそうです。

   

電気的根管長測定器の根尖(Apex)の値は、
正確です。

我々は、Apexの値からマイナス1mm引いた値を
作業長として根の中を拡大・形成して
掃除していきます。

医療というもの全てがそうだと思いますが、
医療は科学的根拠に基づき
精密でなければならないと
常々思っています。

ハートフル歯科でも、
全てのドクターがそのように行うように
日々診療にあたっています。

“すべては患者様のために”

今後とも、ハートフル歯科を
よろしくお願い致します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科