根管治療を極める!! ~さらなる高みを目指して~ (14)
こんにちは。
東京都三鷹市ハートフル歯科
歯科医師の本山です。
先日、pdマイクロスコープセミナーに
参加してきました。
pdと言うのは、
「Proprioceptive derivation」の略語で、
直訳すれば「固有感覚に基づく誘導」と
言う意味の人間工学の専門用語です。
「固有感覚」と言うのは
人間のもっている平衡感覚・筋肉コントロール
感覚などを含み、人間が地球上の重力の
影響下で動作をする時の
根本的な感覚のことをいいます。
この固有感覚を自覚することで、
より高度で精密な歯科診療を
確実なものにするのが、
ビーチ先生の提唱するpdです。
通常の生活で、
たとえば携帯電話を使う時、
編み物をする時など、
こまかい仕事をする時には、
人は誰でも座って身体の前に
手指をもってきて楽な姿勢で
行います。
同じように口腔内で
精密な作業をする時には、
身体の前に手指をもってきて
楽な姿勢で行うのが自然である。
これがpdの基礎的な考え方です。
歯科医師の診療時の姿勢によっては
腰痛や肩こりが引き起こされます。
それを防ぐためにも、
このpdという考え方には非常に
共感がもてました。
今回、参加したセミナーでは、
マイクロスコープを使用しながら、
pdスタイルを実践するというのが
目的のセミナーでした。
それと同時に、アシスタントワークも
教えていただけるということで、
歯科技工士の永田くんと一緒に参加しました。
pdスタイルを実践する上で、
ミラーテクニックが重要になります。
そして、第4指レストではなく、
第3指レストつまり中指で固定して
切削器具などを持つということも
教わりました。
普段から慣れている
手指のコントロールを矯正するのは、
とても大変でした。
私も根管治療では
マイクロスコープを使用しているので、
根管治療においては
それほど苦にはなりませんでしたが、
形成の実習には苦しみました。
直視ではなく、マイクロスコープを覗きながら
ミラーテクニックを駆使して形成するのは、
慣れていない分、手指をうまく
コントロールできないのです。
ただ、今回のセミナーは自分にとっては、
とても有意義なもので、
また一つ上のステージへ
上がれたような気がします。
理事長、ミナ先生には、
今回のセミナーに参加させて
いただいたこと、とても感謝しております。
ありがとうございました。
そして、休日に一緒にセミナーに
参加してくれた
永田くんにも感謝しております。
ありがとうございました。
学んだことを、日々の臨床に生かせるように
今後とも努力していきたいと思います。
“すべては患者様のために”