歯を救うために(22) ナイトガード
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回のテーマは、、、
「ナイトガード」です。
皆様、「ナイトガード」をご存知でしょうか?
ナイトガードは歯ぎしりを防いでくれる
マウスピースです。
歯ぎしりは下記のような状態をつくります。
①上下の歯でこすり合わせが起こり、すり減りが起こる
エナメル質が欠けてしまい、象牙質や神経がむき出しに
なってしまうこともあります。
象牙質や神経がむき出しになると、知覚過敏やむし歯の
リスクが高まります。
②歯周病の悪化
歯ぎしりで揺さぶられると歯槽骨が失われるスピードが
早くなり、歯が倒れる・動くなど
症状が悪化しやすくなってしまいます。
③歯が折れる・かぶせ物が壊れる
強い力が加わってレジンやセラミックが割れてしまうことがあります。
また、ご自身の歯も徐々に傷み、折れて抜歯が必要となることもあります。
④顎関節症
顎関節に圧力がかかり、
顎関節症を発症することがあります。
顎関節症になると開閉時に痛みや音がしたり、
口が開きにくくなったりします。
なぜ、今回はナイトガードの話なのか?
セラミック治療を日常的に行なっていると
たくさんの患者様の口腔内を診察します。
すると、歯のすり減りやセラミックの破折を
よく目にします。
ナイトガードの必要性を感じます。
「私は歯ぎしりなんかしてないから関係ない」
こんな言葉を耳にします。
多かれ少なかれ、歯ぎしりはしています。
噛む力というのは無意識的に動く筋肉も
含まれているのです。
無意識的な場合は必ず意味があります。
睡眠中に胃からあがってくる胃酸を中和する
唾液を出すために歯ぎしりをしたりします。
自己防衛本能に近い理由もあるのです。
むし歯治療の際に歯につめ物をした方は、
歯ぎしりが原因でつめ物がとれたりもします。
ナイトガードは「歯を守る」装置であり、
歯の破折予防につながります。
皆様の大切な歯を1本でも大事にするために…
よろしくお願い致します。
“すべては患者様の笑顔のために”
本山 直樹