こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回は、、、

歯の土台、「ファイバーコア」について

書きたいと思います。

 

根管治療において土台や

被せ物という根の上部にあたる部分も

細菌による漏洩や破折という観点から

非常に重要となっております。

まず、歯の土台=コアとは何でしょうか?

神経を取り除かれた歯というのは、

歯への栄養供給がなくなり、

新陳代謝が行われなくなるため

水分が抜けて乾燥し脆くなります。

そして、割れてしまいます…

あ

↑神経治療を過去に受けた歯が

数年後に歯根破折している状態です。

コアというのは、歯の内部を埋めることで割れにくくする

補強材のようなものと言えます。

ファイバーコアは、グラスファイバーの芯と

強化プラスチックによって作られる歯の土台です。

ファイバーコアの特徴としては、

1.弾性率が象牙質と近似しています。
つまり、歯のたわみに応じて屈曲しながら応力を
分散するため、応力集中が起こりにくい。
歯への負担が大幅に軽減されるため、
金属製の土台(メタルコア)に比べて、
歯根破折を引き起こしにくく
歯に優しい土台と言えます。

2.オールセラミックと併用することにより
メタルフリーの治療が可能となり、
金属アレルギーを起こさず、
白色・半透明であるために透過性に優れ、
セラミックによる審美補綴において
審美性を妨げないということになります。

3.メタルコアと違い金属イオンの流出がないため、
歯肉が黒く変色することもありません。

保険診療で行われる歯の土台には、
主に銀合金が使われます。
銀合金は金属イオンの流出により浸透し
黒くなったり、歯よりも硬い金属は
根と接続する部分に楔の役割を起こしてしまい、
そして歯がその力に負けてしまい
歯が割れやすくなったりします。

これらのことから歯を守るために
ハートフル歯科ではファイバーコアを
オススメしています!

支台築造材料であるメタルとレジンの違いは

象牙質への応力集中と言われています。

象牙質の弾性係数は12〜19GPaです。

上記の表より、

メタルコアや既製メタルポストは低いものでも

約60GPa、高いものですと200GPaにもなります。

ところが、レジンコアの場合は約5〜13GPa、

これにファイバーポストを併用した場合、15GPa 前後の

弾性係数になります。

結果、象牙質と近い近似した数値になるため、

応力集中による歯根破折が起こりにくいと言えます。

歯根破折のリスクを減らすためには、

象牙質に近似した物性を有するコアの選択が

非常に重要なのです。

ハートフル歯科も

開業から10年以上が経過しましたが、

多くの患者様が来院され治療を行っていく中で、
ファイバーコアを入れた歯に関しては
現在のところ破折を起こしている歯は
ほとんどありません。

実際の症例です。

銀歯をセラミックにするために

金属の土台をファイバーコアに入れ替えて

治療した症例です。

術前です。

銀歯除去後です。

セメントが残っており、汚れが目立ちますね、、、

汚れたセメントを除去すると、

金属の土台が入っていることが確認できます。

金属の土台を除去して、土台の形成をしたところです。

ファイバーコアを築造しました。

術後です。

セラミックが装着されました。

ファイバーコアに変えることで、歯根破折のリスクを減らして

セラミックを装着することで金属のかぶせ物のような

帯電性による細菌の付着もなくなり、より長持ちできる状態になりました。

永久的に持たせることができるという保証はどこにもありませんが、リスクを減らすことは可能であると思います。

精密な根管治療を行い、痛みから残すことができた歯が割れないようにセラミックの歯を入れて、噛み合わせ=咬合力をコントロールしながら長期に使ってもらえるような医療を心がけています。

そのためにも、年に4回程度のメンテナンスをお願いしています。メインテナンス時には、プラーク(細菌叢)や歯石のチェック、時々レントゲンでの根管治療の予後など確認しています。長期的には、噛み合わせが片減りにならないように、チェックをするようにしています。何度も書きますが、歯の長期予後は、細菌による歯肉の病気=歯周病。細菌によるむし歯。噛み合わせの不調和からくる歯牙破折。これらをコントロールするにつきます。

もし歯が割れてしまった場合は、接着治療などに移行していきます。しかし、歯冠破折は、保存不可能な場合もあり、抜歯の可能性がでてきます。何よりも破折しなように、ファイバーコアを入れる、メインテナンスで咬合力、噛み合わせをコントロールしていきましょう。

我々は患者様の歯一つ一つを守るために

努力し続けていきたいと思います。

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科