歯を救うために(21)治療歯に入れ歯のバネが、、、(歯肉マスク相関法)
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
「治療中の歯が入れ歯のバネがかかる歯だ、、、」
このようなお話です。
かぶせ物、どうしようかな?
入れ歯作り直さないといけないかな…??
うーん、悩みます…(;^_^A
(スラムダンク 第69話「WISH」より引用)
朗報です!
CAD/CAMならばできるのです…
根管治療を行わなければならない歯に
入れ歯のバネがかかる場合に、入れ歯を
再作製することなく、バネに合わせて
かぶせ物を作製することができます。
セラミック治療において
「歯肉マスク相関法」を行うことで
対応することができます。
また、別のアプローチによるセラミックの
相関法についてのブログがありますので、
よろしければ参考にしてみて下さい。
症例です。
78才 女性
左上4番において根管治療が終了しました。
しかし、患歯は入れ歯のバネがかかる歯でした。
このような場合は3つの治療法があります。
①かぶせ物を作製後、入れ歯を作り直す
②かぶせ物を作製後、入れ歯のバネだけ交換
③入れ歯に合わせて、セラミック相関法にて
かぶせ物を作製
①は入れ歯自体を作り直すために、
作製までに時間がかかるため
しばらく入れ歯のない期間があります。
食事に不自由な状態になりますよね。
②は入れ歯のバネを交換になりますが、
場合によっては適合のイマイチな修理になる
恐れがあります。
③はセラミックの費用はかかりますが、
即日入れ歯に合わせたかぶせ物が入るために、
患者様のストレスはかなり少ないと思われます。
今回は患者様と相談させていただいて、
③を選択していただきました。
この患者様は歯牙が結構残っていたため、
相関法を行う場合に作製しやすい形態でした。
まず最初に、入れ歯を装着した状態で
撮影を行います。
術前です。
歯を削った後です。
咬合の確認を行います。
術前の歯牙の形態を参考にコピーとして
デザインしました。
そのコピーとドッキングしました。
入れ歯とドッキングも終了しました。
CAD/CAMは様々な状況に対応してくれます。
当院には院内技工士が在籍しています。
彼らと打ち合わせしながら、
リアルタイムで治療することが
可能になっております。
おかげで根管治療後のかぶせ物に
悩むことも少なくなりました。
彼らと積み上げてきた知識と経験に
勝るものはないと自負しております。
CAD/CAMの未来は明るいですね…o(^▽^)o
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹