こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回は、、、

「根管充填のタイミング」

根管治療において、

終了のタイミングは根管充填になると思います。

ところで、根管充填はいつ・どのタイミングで

行うべきなのか?

これが、今回のテーマです。

治療中にこのようなことをよく聞かれます。

「先生、あと何回ぐらいで終わりますか?」

もっともなご質問かと思います。

ざーっとですが、私の根管充填を行うタイミングを

列挙してみます。

①根管の機械的拡大が終了している

②根管内の起炎因子が除去できている

③自発痛などの自覚症状が消失している

④根尖からの滲出液がない、もしくは軽微な状態である

⑤根管からの出血・排膿がない

⑥根尖部歯肉の圧痛がない

⑦綿栓、ペーパーポイントの汚染がない

 

初診の患者様でよく見かける根管治療の内容なのですが、

抜髄して恐らく炎症状態が残っている

つまり、起炎因子が除去できていない状態で

根管充填されて、痛い痛いの状態になっているケースです。

抜髄根管で疼痛が認められる場合は、

抜髄創面を含め根尖部周囲組織が炎症状態にあると考えられます。

この状態で根管充塡を行うと浸出液などの逃げ場がなくなり

症状を悪化させる危険性があります。

また、自発痛がなくても浸出液が認められる場合は

根尖部の十分な封鎖を行うことができないために

根管充填を次回に見送ることがあります。

早ければ良いと言うわけではありませんが、

遅くまでダラダラと治療を長期間に渡り、

長引かせてもダメだと思います。

あまりにも症状の改善が見られない場合は

私はより専門性の高い大学病院を

紹介させていただいています。

基本的には当院にてほぼ治療を完結できるように

頑張っているつもりです。

根管充填のタイミングまで

階段を上るようにしっかりと

ステップを一つずつ踏んでいくことが

やはり一番大事ですよね。

 

最後に一つ症例をご覧下さい!

42才 女性

右上5番 抜髄

<主訴>

2〜3日前から急にズキズキとした

痛みがあり、冷たいものがしみる

<現病歴>

・歯髄の診査

冷水痛(++持続痛10s)、温熱痛(+)、電気診(+)

・根尖部歯周組織の診査

打診(++)、根尖部圧痛(+)

sinus tract(−)

プロービングdepth(2mm)

<診断名>
・歯髄の状態(Pulpal):
Symptomatic irreversible pulpits
(症候性可逆性歯髄炎)
・根尖歯周組織の状態(Apical):
Symptomatic apical periodontitis
(症候性根尖性歯周炎)

<治療方針>
根管治療

<術前レントゲン写真>

右上の奥から3番目、右上5番には銀歯(インレー)が入ってます。

銀歯の中には補強材が裏層されていますが、

むし歯が深かったのか神経近くまで材料が裏層されているのが

確認できます。

<ファイル試適>

根尖部まで器具が到達しており、

根の長さをレントゲン上で確認できました。

<根管充填後>

自発痛もなく、根管内において

自発痛などの自覚症状も消失しており

根管からの出血・排膿などもありませんでした。

根管充填のタイミングとしては

条件が整っていると判断して

充填処置を行いました。

3回の治療で終えることができました。

 

無事に治療もある程度の期間で終了して

良かったです(^○^)

この患者様は銀歯の型取りまで終えられて

次回、セットで終了です!

お疲れ様でした。

さぁ、今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科