こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM
本山です。

 

今回は、、、

前回からの症例において、治療経過の続きです。

歯を残すために(7-①)の続きとなります。

歯を救うために(7-①)歯髄炎とはどのような病気? 右上7番抜髄

右上7番の根管治療を行いました。

か

根管口を明示して、ラバーダム防湿を行いながら根管の機械的拡大清掃をします。

さ

レントゲンよりファイルが根尖まで到達していることを

確認します。

その後、根管の清掃・消毒が終了しました。

根管充填の準備ができました。

 

ここで根管治療における機械的拡大と化学的洗浄についてその意義を説明します。

根管治療の目的とは、

「根尖性歯周炎の予防と治療」であります。
この目的のためには、徹底した無菌的処置と細菌数の減少が求められます。

Bacterial reduction(細菌数の減少)のためには必要なものが3つあります。

機械的拡大根管洗浄(化学的洗浄)根管貼薬

(今回、根管貼薬については省略させていただきます。)

まず最初に機械的拡大についてですが、機械的拡大が

不十分な場合、何が起こるかを説明します。

<はじめての根管治療(抜髄治療 )の場合>

・細菌の栄養源になる神経の取り残しが起きる

・根管拡大不十分なため洗浄液が行き届きにくい状態が

起きます。

そのため、根管をきれいに清掃しにくいことで

神経が残りやすい。

<感染根管(再治療やすでに神経が死んでいる)の場合>

・細菌を減らしにくい

・汚染物を取り残しやすい

・洗浄液、つまり殺菌の薬を効かせたい部分に

届かせにくい

 

しかし、残念ながら機械的拡大・清掃だけで細菌数がゼロとなることはありません…

そこには複雑な根管系が存在するからです。

複雑な根管系に入り込んだ細菌を全て機械的に

除去することは非常に難しいと言われています。

従って確実な細菌数の減少のためには、

「根管洗浄=化学的洗浄」が非常に重要なステップであるというわけです。

上記動画は抜去歯牙を用いた根管洗浄について

まとめたものです。

は

症状の経過を確認して根管充填を行いました。

現在はセラミック補綴まで終了してメインテナンスにて

経過観察中です。

予後良好な状態を継続しております。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科