歯を救うために(20)穴があいている?
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
「むし歯?」「穴があいている気がする」「物がつまる」
このようなことありませんか?
患者様から比較的よく聞く主訴かもしれませんね。
今回は、「物がつまる」にフォーカスしてみましょう!
「物がつまる」ことの原因はいくつかあると思います。
考えられることを挙げてみました。
1. 歯に穴があいている場合
歯に穴があいて物が詰まる場合は、むし歯の可能性が
考えられます。
むし歯には、大人の歯に多く見られる進行が遅く
気づきにくい「慢性う蝕・停止性う蝕」があります。
色は黒く硬い状態のむし歯で、痛みを感じることは少なく進行がとてもゆっくり進むことが特徴です。
痛みがなくても黒くなっていたり、違和感を感じた場合は御相談下さい。
2. 歯に隙間がある場合
歯と歯の間に隙間があり、物がつまる場合があります。
歯周病で歯肉が下がり、歯と歯や歯肉の間に隙間が
できてる場合や、同様に歯周病で歯がぐらついて
動揺することで隙間ができてる場合があります。
歯周病の場合は、歯周病治療だけで隙間が
埋まるところまで改善することは難しい部分もあります。
基本的な対応策としてはブラッシング方法の改善、
歯間ブラシやフロスの使用をおすすめいたします。
3.つめ物が合ってない場合
つめ物やかぶせ物が不適で合っていなく段差があり、
そこに物がつまりやすい場合があります。
この場合はやり直しが最善の治療方法と言えるでしょう。
4. 歯並びの問題
歯並びの問題で歯が重なっているような場合には
物がつまってきたり、つまると取れにくいです。
矯正治療もしくはブラッシング方法の指導を
おすすめします。
当院ではマウスピース矯正を行っています。
ワイヤー矯正でよくあるブラケットやワイヤーによる
清掃困難な状況も起こらないため、
むし歯リスクも少なく、おすすめです。
それでは、「むし歯で穴があいて物がつまる」症例です。
30才 女性 右下5番
歯に穴があいている
物がつまって痛い
この患者様はお久しぶりの来院でした。
術前レントゲン写真です。
レントゲン画像を確認すると、右下5番において
神経に達する深いむし歯があります。
レントゲン診断、むし歯の進行状況、自発痛より判断して
神経治療を行いました。
根管治療用器具を根管内に挿入して、
根の長さの確認を行います。

アメリカでは、レントゲン室が必要ありません。割と簡単に撮影が可能です。(歯科医師法での規定が日米で異なります。)
根管充填後です。
現在は銀歯のかぶせ物を装着してメインテナンスにて
経過観察中です。
今回のケースは、
むし歯が慢性的に進行して歯に穴があいてしまい、自発痛がでたことで来院され
神経治療になってしまったケースでした。
普段からお痛みがなくても定期的に歯科検診、
メインテナンスを行うことで
むし歯予防につながっていきます。
メインテナンスはとても大切です!
患者様は歯の健康に気をつかう。
私たちは歯の健康を守る。
両者の関係性が非常に重要なことであると
言えるのではないでしょうか…
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹