こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

皆さんは、根管貼薬という言葉を
ご存知でしょうか?

聞き慣れない言葉だと思います。

根管貼薬とは、消毒薬を根管内に
1週間程度入れる事で、
根管内を殺菌消毒することです。

根管貼薬は、毎回の根管治療における流れの中で、
必ず行うものです。

根管治療の原則において、細菌を減少させるには、
機械的拡大・化学的洗浄・根管貼薬の
3つがあるということは、
前々回のブログでBacterial reductionの話の中で
ふれたかと思います。
   

根管貼薬には、一般的に水酸化カルシウムを
使用します。

       

貼薬的用途において水酸化カルシウムを
使用する理由というのは、

下記の5つになります。

1)根管拡大後の残存細菌の根絶

2)根尖歯周組織の炎症の消退

3)根管内容物の病原性の不活化

4)仮封材からの微少漏洩に対するバリアー形成

5)根管内を乾燥状態に保つ
  排膿があるときなどに有効

水酸化カルシウム製材は、
これらの目的をある程度満たすと同時に
組織為害性も少ないことから、
根管貼薬的な用途において注目されています。

また、根の先端から出てしまっても、
体液や血液などに混ざると
炭酸カルシウムにかわるので、
それほど大きな問題にはならない
と言われています。

ただし、このような欠点もあります。

1)難治性の原因になっているE.feacalis や
カンジダといった菌には効果が期待できない

2)5~10分ぐらいの短い時間での
薬としての効果はない

3)薬の届かない場所への効果はない

それでも、根管貼薬としての水酸化カルシウムは、
必要不可欠と言えるでしょう。

このような論文データがあります。

一週間程度、貼薬すると細菌が大幅に減少している
というものです。
   

根管内を空にするのは、やはり良くありません。

仮封(仮のフタ)がしてあっても、
細菌の漏洩は起こります。

ハートフル歯科でも、水酸化カルシウムを用いて
根管貼薬を行うようにしています。

“すべては患者様のために”

今後とも、よろしくお願い致します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科